冷蔵庫の電気代1ヵ月どのくらい?計算方法や節約する方法をご紹介!

なぎ

食材を安全に保存し、美味しさを保ってくれる冷蔵庫は、今や私たちの生活に無くてはならない家電の一つです。

毎日当たり前のように使用していますが、365日フル稼働しているため、一度はその電気代について気になったことがあるのではないでしょうか?

最近は電気代が値上がりしているので、なるべく節約したいですよね。

今回は気になる冷蔵庫の電気代を、1人暮らし向けから4人以上向けの場合まで容量別に比較すると共に、電気代の計算方法や、電気代節約の方法についても解説していきます!

冷蔵庫の電気代は1ヵ月あたりどのくらい?大きいほど安い?

冷蔵庫の横に立っている女性

冷蔵庫の電気代は、1ヵ月あたり約600〜700円ほどです。

ただし、冷蔵庫の容量によって電気代は変動するので、節約をしたいのなら、まずは自分の家にある冷蔵庫の大きさがどの程度なのか把握しておくことをおすすめします。

冷蔵庫の電気代を容量別に比較

気になる実際の冷蔵庫の1ヵ月あたりの電気代について、冷蔵庫の容量別に1ヵ月あたりの電気代の比較を表にしました。

なお、該当容量における電気代は、各製品の平均値を基準として算出しています。

参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2022年版」

冷蔵庫の電気代を容量別に比較
一人暮らし向けの冷蔵庫の場合
一人暮らし向け冷蔵庫の目安容量は、一般的に約150~200L以下程度です。
容量約159L程度の製品の場合、1ヵ月あたりの電気代は約668円程度となっています。
2~3人暮らし向けの冷蔵庫の場合
2~3人暮らし向け冷蔵庫の目安容量は、一般的に約310~360L程度です。
容量331L程度の製品の場合、1ヵ月あたりの電気代は約759円程度となっています。
3~4人暮らし向けの冷蔵庫の場合
3~4人暮らし向け冷蔵庫の目安容量は、一般的に約380~500L程度です。
容量415L程度の製品の場合、1ヵ月あたりの電気代は約645円程度となっています。
4人以上向けの冷蔵庫の場合
4人以上向け冷蔵庫の目安容量は、一般的に約450L以上です。
容量550L程度の製品の場合、1ヵ月あたりの電気代は約625円程度となっています。

容量が大きいほど安くなる理由

冷蔵庫の電気代は、その大きさによっても異なりますが、実は容量が大きいほど安くなる傾向にあります。

大型の冷蔵庫は、価格は高くなりますが電力を抑える高性能の省エネ機能が搭載されているので、結果として容量が大きいほど電気代が安くなるのです。

冷蔵庫の電気代の計算方法は?

パソコンを見ながら電卓で計算している女性

前述した冷蔵庫の電気代は一般的な目安として挙げてきましたが、実際自分の家庭で使っている冷蔵庫の電気代は、どのように計算すれば良いのでしょうか?

冷蔵庫の年間電気代は、一般的に「年間消費電力(kWh/年)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)」という計算式で計算することができます。

年間消費電力は、取扱説明書などで記載内容を確認し、その値に電気料金単価を掛け算します。

基本的な電気代の計算式

1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×料金(円/kWh)

電気料金は電力会社やプランによって異なる

電気料金単価は、利用している電力会社やプランにより異なるため、電力会社の請求書やWebサイトで確認するのが良いでしょう。

この方法で算出されるのは1年間の電気代のため、この値を12で割ると1ヵ月あたりの電気代を算出することができます。

冷蔵庫の電気代は節約できる?

冷蔵庫を開けている緑の服を着た女性

食材を保存するという用途上、電源をつけっぱなしにする必要がある冷蔵庫ですが、少しでも電気代は節約したいですよね。

一般的な家電と異なり、使用時以外は電源を切るといった節約方法はできませんが、使い方や置き方に気を付けるだけで大きな省エネ効果があります。

そこで今回は、誰でもすぐに実践できる冷蔵庫の電気代節約方法6選について、詳しくご紹介していきますね!

①食材は常温以下に冷ましてから入れる

1つ目の節約方法は、食材を常温以下に冷ましてから冷蔵庫に入れることです。

調理を終えたばかりの料理や暖かい食材をすぐに冷蔵庫へ入れると、庫内の温度が上昇し、食材を冷やすために一時的に消費電力が高くなってしまいます。

特に梅雨時期などは、料理が傷まないようにすぐに冷蔵庫へ入れたくなりますが、温かいものはなるべく常温まで冷ましてから入れるようにしましょう。

②冷蔵庫内に食品を詰め込み過ぎない

2つ目の節約方法は、冷蔵庫の中を整理し、食品を詰め込み過ぎないようにすることです。

食品を詰め込み過ぎた状態だと冷却口が塞がれてしまい、冷蔵庫内の冷気が上手く行きわたらず、冷却がスムーズにできません。

冷蔵庫に入れる食材の量は、目安として容量の7割程度までにとどめ、冷蔵庫を開けた時に奥の壁が見えるくらいにするのが理想的です。

開封前の缶詰・びん詰・調味料などの常温保存できるものは冷蔵庫外の場所で保管するとスペースが空くので試してみてください。

食材を詰め込んだ場合と半分にした場合を比較すると、年間約1,200円近くも電気代が節約できるという試算もされています!

③ドアの開閉は少なく・短くする

3つ目の節約方法は、ドアの開閉をできるだけ少なく・短くすることです。

冷蔵庫のドアを長い時間開けた状態にしたり、何度も開け閉めを繰り返したりしていると、庫内の冷気が冷蔵庫の外へ流れ出てしまいます。

すると、冷蔵庫内の温度が上がってしまい、再度冷却するために余計な電力を消費し、電気代が高くなる原因となります。

冷蔵庫内のどこに何があるか把握できるよう日頃から整理整頓を心掛け、ドアを開けている時間や、ドアの開閉回数を少なくするように意識してみましょう。

④冷蔵庫にカーテンを設置する

4つ目の節約方法は、冷蔵庫にカーテンを設置することです。

冷蔵庫カーテンをつけると、ドアの開閉時に冷気を外に逃がしにくくなるため、節電につながります。

取り付け方も、粘着テープや吸盤などで貼り付けるだけなので、誰でも簡単にできるのが嬉しいポイントですね。

ただし、カーテンが障害となって中身が見えにくくなったり、物が取り出しにくくなり、ドアの開閉時間が長くなる可能性もあります。

そのため、冷蔵庫カーテンを使用する場合も日頃から整理整頓を意識して、できるだけ中身が見えやすい状態をキープしておきましょう。

冷蔵庫用のカーテンは、一般的にポリエチレン素材で出来ており、通販サイトや100円ショップなどで比較的安く購入できます。

⑤冷蔵庫を壁に密着させない

5つ目の節約方法は、冷蔵庫を壁に密着させずに設置することです。

冷蔵庫は壁から少し離した位置に設置するだけでも、電気代を節約することができます。

冷蔵庫は冷却機能の仕組み上、余分な熱を横や裏から放出しているため、壁や家具にぴったりとつけて配置してしまうと放熱がうまくできず、冷却効率が悪くなり電力を消費してしまいます。

冷蔵庫を購入する際には、事前に配置場所の寸法を確認し、各メーカーのカタログ等の基準を守って放熱スペースを確保するようにしましょう。

⑥冷蔵庫内の設定温度を調節する

6つ目の節約方法は、冷蔵庫内の設定温度を調節することです。

実は冷蔵庫は外気の気温の影響を受けやすく、気温が高くなる夏は冷蔵庫内の温度も高くなりやすいです。

反対に、冬は冷蔵庫も冷えやすい状態となっているため、「中~弱」でもよく冷やすことができます。

経済産業省によると、周囲温度22℃で設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で61.72kWhの省エネ効果があると言われており、年間で約1,670円の電気代節約ができます。

温度調節のつまみを直すだけなので、すぐに実践できて嬉しいですね!

参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2022年版」

冷蔵庫を買い替えるのもおすすめ

冷蔵庫の横で片足で立っている女性

ここまで、冷蔵庫の電気代節約方法をご紹介してきましたが、もし古いモデルの冷蔵庫を使用している場合には、冷蔵庫を買い替えるのもおすすめです。

現在販売されている冷蔵庫の多くは、節電対策がしっかりとしている製品が多く、古いモデルと比較すると消費電力が大きく異なっています。

古い冷蔵庫を壊れるまで長く使い続けるよりも、省エネ性能の良い製品に買い替えた方が、ランニングコストを抑えることができるでしょう。

昔と比較すると冷蔵庫の電気代は下がっている

年間消費電力の推移を示したグラフ

上のグラフは、冷蔵庫の過去5年間の年間消費電力量の推移を容量別に比較したもので、年間消費電力量は各容量において年々低くなっており、それに伴い電気代も安くなっています。
引用:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2022年版」P54 定格内容積別比較

年間消費電力量を下げている省エネ技術の代表として挙げられるのは、インバーター制御機能と真空断熱材の導入の2つです。

インバーター制御機能で冷蔵庫を効率よく冷やせる

インバーター制御とは、従来の技術では一定だったコンプレッサーの回転数を温度によって変化させ、効率良く運転する技術です。

この技術が導入された製品では、ドアの開閉頻度や冷蔵庫内・周辺の温度に応じてモーターの回転数を制御することができるため、庫内を効率的に冷やすことが可能となりました。

真空断熱材で冷蔵庫の温度を低く保つことできる

最近の冷蔵庫は、断熱効果の高い真空断熱材が導入されています。

真空断熱材の使用によって外からの熱気を遮断し、冷蔵庫の温度を低く保つことで高い省エネ効果を発揮しているのです。

在庫確認ができてドアの開け閉めを削減できる

前述した他にも、便利な機能が搭載された製品は多数開発されており、現在ではカメラつきの冷蔵庫も販売されています。

メーカーによって多少仕組みが異なりますが、冷蔵庫内にネットワークカメラが搭載されており、撮影された冷蔵庫内の画像をスマートフォンから確認することができるのです。

この機能は外出先からスマートフォンで冷蔵庫の中身を確認しながら買い物ができるため、必要な食材の買い忘れや二重買いの防止になります。

単なる電気代の節約だけではなく、効率良く買い物をしたり、買いすぎを防止できるので一石二鳥ですね!

冷蔵庫の電気代1ヵ月でどのくらい?節電方法まとめ

冷蔵庫の1ヵ月の電気代は、容量により若干異なりますが約600〜700円で、大容量タイプの冷蔵庫を中心に省エネ化が進んだことにより、容量が大きくなるにつれて電気代が安くなる傾向があります。

また、冷蔵庫は365日電源をつけっぱなしでも、使い方や設置方法を工夫するだけで、電気代を大きく節約することができます。

更に、最近の商品は年々省エネ性能が高くなっているため、同じ冷蔵庫をもう何年も使用しているという方は、思い切って買い替えるのもオススメです。

冷蔵庫は生活に欠かせない家電ですので、電気代を少しでも節約したい方は是非参考にしてみてくださいね!

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執筆者
なぎ
なぎ
なぎ
食生活アドバイザー

美味しいものを作って食べることが大好きな20代OLです。
地産地消・栄養バランスを意識した食生活で、夫婦共々‐10kgに成功しました!
「手軽に美味しく健康に」をモットーに、昔ながらの家庭料理を研究しています。

保有資格など

食生活アドバイザー
オンラインフードクリエイター
ホームユースうつわマスター

執筆者のWebサイト

https://naginokurashi.com/

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