お餅の焼き方を調理器具別で解説!冷凍保存の方法やアレンジレシピもご紹介
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日本人にとって欠かせない主食であるお米は、朝・昼・晩と3食食べる方も珍しくありません。
毎食炊くと大変ですから、予約炊飯をし、お米を夜研いで朝炊くという方もおおいでしょう。
しかし気温も湿度も高い夏場は、夜研いで朝炊くとリスクがあることはご存じですか?
この記事では、夏場にお米を予約炊飯し、夜研いで朝炊くことのリスクや衛生的な予約炊飯の工夫、時短でご飯を準備する方法などを紹介していきます。
もくじ
暑い夏に、お米を夜研いで朝炊くことはおすすめしません。
夏場、特に最近は夜もかなり暑く湿度も高いため、炊飯器の中の水の温度が上昇してしまい、食中毒になるリスクがあるからです。
とはいえ、朝にお米を食べたい場合やお弁当に使いたい場合は、どうしても朝に炊いたご飯を用意する必要がありますよね。
夏場にお米を夜研いで朝炊く場合は、他の季節のように予約炊飯で常温放置せず、リスクを避けるためにいくつかの工夫をするようにしましょう。
夏の夜にお米を予約炊飯し、夜研いで朝炊くということは、温度と湿度が高い環境に、常温の水に浸された生鮮食品を長時間放置することになるため、一定のリスクがあります。
まずは夏に予約炊飯することのリスクについて見ていきましょう。
雑菌は10℃くらいから活動を始め30℃前後で最も活性化・増加していくため、夏場に予約する際のリスクは「菌の繁殖」が最も高いといえます。
お米を研ぐ前にしっかりと手洗いを行うことや炊飯器の内側もこまめに掃除をするなど、予防の方法はいくつもありますが完全に防ぐことはできません。
特に最近の夏は夜でも25℃以上の熱帯夜であることも珍しくないため、炊飯器の中はまさに雑菌にとって最適の環境であるといえるでしょう。
お米に発生する食中毒菌はセレウス菌と呼ばれ、お米のほかに小麦や野菜などの農作物でも発生します。
症状としては嘔吐・下痢などが上げられ、90℃の温度にも耐えることができるためご飯を炊く際に取り除くことはまずできません。
さらにお米が冷めると急激に増殖するため、予約炊飯をして夜研いで朝炊くときに発生したセレウス菌がお弁当箱の中で繁殖することも考えられます。
重症化することはあまりないといわれていますが、子どもや高齢者など免疫力が低い方は特にリスクを伴うため、細心の注意が必要です。
夏の予約炊飯に限らず、予約炊飯自体に「ご飯がべちゃっとする」リスクもあります。
予約炊飯はどうしてもお米を研いでから炊飯までの浸水時間が長くなるため、お米が水分を吸いすぎてべちゃっとした仕上がりになりがちです。
予約炊飯をする場合は水を少し少なめにしたり、浸水時間をなるべく短くしたりするなど工夫が必要になるでしょう。
炊き込みご飯は具材にも水分が含まれているため、普通のお米より腐敗しやすいというリスクがあります。
さらに具材は包丁やまな板から付着した雑菌を持っている可能性もあり、夏場は特にリスクがあるといえるでしょう。
炊き込みご飯は浸水時間が長いと味や匂いも濃くなってしまうため、炊き込みご飯を作る場合は予約炊飯して夜研いで朝炊くということはせず、炊いたらすぐに釜から出すことをおすすめします。
夏場にお米を予約炊飯し、夜研いで朝炊く場合は、食中毒のリスクを避けるためにいくつかの点に注意する必要があります。
ここで紹介するものはいずれも簡単に実践できるものになっていますので、ご自身や家族の安全のためにも、試してみてください。
蒸し暑い夏の夜にお米を長時間浸水させるとお米が腐ってしまう可能性がありますので、お米の浸水時間は8時間以内にしてください。
例えば朝の7時に朝食を食べる場合は、前日の23時以降にお米を研ぎ、予約炊飯しましょう。
炊飯器によっては取扱説明書に「夏場は8時間以上の予約炊飯は避けてください」と記載されていることもあり、炊飯器メーカーからしても長時間の予約炊飯は危険であることがわかります。
水道水には塩素が含まれているため、普段からお米を炊く際に浄水やミネラルウォーターを使用している方も多いでしょう。
たしかに浄水やミネラルウォーターのほうがお米は美味しく炊けますが、雑菌の繁殖を抑えることができる塩素が含まれているため、夏場に夜研いで朝炊く場合は、水道水で炊くのがおすすめです。
「塩素の匂いが気になる」と思うかもしれませんが、実際に炊飯される際は炊飯器内の水は沸騰するため塩素が抜け、食べる際に匂いが気になることはほとんどありません。
炊飯器や冷蔵庫といった家電が誕生するよりも前から、私たちは様々な知恵と工夫でお米が腐ることを防止しています。
お酢や梅干を予約炊飯したお釜の中へ入れておくことでも、お米を腐りにくくすることができます。
酢や梅干しには殺菌効果があり、どちらももともとご飯と合わせて食べることが多いですから、入れすぎない限り味付けにも問題はないでしょう。
お米3合に対し酢は小さじ1杯程度、梅干は1つ程度入れてください。
お酢や梅干と同様に古典的な方法として、氷を入れて浸水することも、夏にお米を夜研いで朝炊く際におすすめの工夫です。
氷を入れて浸水すれば釜の中の温度が下がるため、その分食中毒のリスクを抑えられます。
しかし、氷が解けたあとのことを考えて水と氷を入れなくてはならないことには気をつけましょう。
目安としてはお米2合に対し7個程度の氷、3合に対し10個程度の氷を入れてください。
暑いからと言って氷を入れすぎて、炊きあがったお米がべちゃべちゃになってしまうということは避けたいですね。
夏場にお米を夜炊いて朝炊くことは、「長時間常温で浸水させる」ことが大きなリスクとなってしまいます。
これまでは予約炊飯で夜炊いて朝炊く場合のポイントをご紹介しましたが、「時短で美味しく、衛生的」な方法があれば更にうれしいですよね。
続いては、夏でもお米が美味しく炊ける、おすすめの時短の炊き方をご紹介します!
お米を冷蔵庫で保存しておけば、夜研いで朝炊くことのリスクを一気に解消することができます。
夜研いだお米は炊飯器ではなくラップをかけて冷蔵庫で保存し、朝起きたら早炊きでお米を炊きましょう。
早炊きなら朝食の準備や身支度をしている間にお米が炊けますし、強い火力で一気に炊く分普通の炊飯より粘りやツヤがでやすく、美味しいお米を食べられます。
既に軽く述べましたが、お米を浸水状態ではなく保温状態で置いたほうが、食中毒のリスクは軽減できます。
炊飯器の保温温度は60℃以上であるため雑菌の繁殖を抑えられます。
保温時間はメーカーにもよりますが12時間〜24時間程度となっていますが、長時間の保温はお米が黄ばんだり、嫌な匂いが発生する原因になってしまいますので、保温開始から6時間以内を目安に食べられるようにお米を炊くと良いでしょう。
最も安全にお米を食べられるのは、炊いたお米を冷凍保存しておくことです。
時間があるときにまとめて炊いておけば時短にもなりますし、夏の夜であっても食中毒のリスクがまずありません。
炊き立ての美味しさが食べられなくなるというデメリットはありますが、炊いたお米をすぐに冷凍保存しておけば炊きたてに近い風合いのお米を食べられるでしょう。
夜研いで朝炊くことが特に危険な夏場だけでも、お米を冷凍保存しておくことをおすすめします。
夜研いで朝炊くために予約炊飯したお米は食中毒のリスクがあると解説しましたが、炊く前のお米も常温で保存するとリスクがあるのはご存じですか?
生米は生鮮食品なので、生のお肉やお魚と同じように、常温保存は避けましょう。
最後に、生米と炊いた後のご飯のおすすめの保存方法をご紹介します。
常温で保存すると酸化や虫が湧く原因となるため、炊飯前の生米は冷蔵庫で保存しましょう。
生米を美味しく食べられるのは精米日から1~2ヶ月程度と言われていますが、常温で放置しているとすぐにお米が痛み、食べられなくなってしまいます。
生米を購入したらなるべく早く密閉できる容器に入れ、野菜室に入れて冷蔵保存するようにしましょう。
他にも唐辛子成分などを含んだお米用の防虫剤などもあるため、そういったものを使用するのもおすすめです。
長時間浸水するより保温機能を使用したほうが食中毒のリスクが避けられると紹介しましたが、長時間保温する必要がない場合は、冷凍保存することがおすすめです。
食中毒の原因菌は90℃以上の温度にも耐えるため、保温機能で菌の繁殖を抑制することはできても滅菌することはできません。
そのため、夜炊いて朝炊くなど時短が目的出ない場合は、長時間の保温はせず、すぐに冷凍保存した方が良いでしょう。
お米を夜研いで朝炊くことのリスクや安全な予約炊飯の方法、時短や保存の方法を紹介しました。
最近の夏は夜でも暑く、お米を夜研いで朝炊くことは食中毒にかかるリスクがあり危険です。
なるべく予約炊飯はせず、朝に早炊きしたり冷凍保存したお米を使うことがおすすめですが、梅干しやお酢、氷を入れたり浸水時間を調整することで食中毒のリスクは減らせます。
いつでも美味しいお米を安全に食べられるように、お米の炊き方には気を付けていきましょう。
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