赤ちゃんはいつから食パンを食べられる?注意点やおすすめレシピもご紹介!
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クリスマス、結婚式、誕生日などのイベントごとに食べられることが多い「ケーキ」。
ふわふわのスポンジを使用したケーキ、サクサクの食感が癖になるタルト、細い紐のようなクリームが特徴的なモンブランなど今やケーキの種類は数え切れない程存在します。
そんな特別なひとときを彩ってくれるバラエティ豊かなケーキはいつから存在していたのでしょうか。
この記事では、「ケーキはどこで生まれたのか」「ショートケーキはいつから存在するのか」などの疑問を抱える人に向けてケーキの歴史を紹介していきます!
・ケーキの起源は約1万年前のスイス
・日本のケーキは100年以上前から
・7種類のケーキの歴史をご紹介!
そもそも「ケーキ」はいつどこで生まれたのでしょうか。
マリーアントワネットの「パンがないならケーキを食べれば良い」という言葉が存在することから中世ヨーロッパには存在していたことが想像できます。
しかし、どこで生まれたのかについてはあまり知らないですよね。
ここではケーキの発祥について詳しく紹介していきます。
現代のケーキは小麦粉に卵や砂糖などを混ぜて作ったスポンジケーキにクリームを塗ったものが主流です。
そんなケーキは古代にありませんが、「穀物などを練って粘土のようなパテ状にし、平らにならした固いもの」が最古のケーキとされています。
そのような最古のケーキは新石器時代のスイスの遺跡から見つかっています。
また、古代でのケーキは古代ギリシア、古代ローマ時代にも盛んに作られ、宗教儀式にも使用されていたようです。
このように、ケーキの原型は約1万年前から登場していたという訳です。
現代で親しまれている形のケーキは中世ヨーロッパで登場しました。
10世紀頃ではヨーロッパに砂糖がもたらされたことにより、イタリアの諸都市で砂糖を使ったお菓子が作られるようになりました。
また、13世紀頃はフランスでパテ屋(洋菓子店)からアーモンドを詰めて焼いたタルトが生まれ、お菓子をパティスリーと呼ぶようになりました。
そして17世紀頃、今のようなケーキの焼き方をすると同時に、「ガトー」(フランスで言うところのケーキ)がこの時代から生まれたのです。
この世にケーキが生まれた時のことを紹介しましたが、日本でのケーキはどのようにして時を重ねてきたのでしょうか。
私たちにとってケーキは生まれた時からあるものなので想像しにくいですよね。
日本でのケーキの伝来と当時のレシピ、日本のケーキ黎明期に存在したケーキの種類などを紹介していきます。
日本でケーキが登場したのは1543年にポルトガル船が漂着し、ポルトガル人から様々なものが伝えられました。
日本は戦国時代で「鉄砲が伝えられた」と歴史の授業で習った方もいるのではないでしょうか。
そのポルトガル人が伝えたものの中に「カステラ」があり、それが日本のケーキの始まりとなりました。
明治時代には様々な西洋菓子が日本に入ってくるようになり、明治7年には日本で初めての西洋菓子店「村上開新堂」がオープンし、次第に洋菓子が日本国内に普及していきました。
須藤時一郎という人が書いた「万宝珍書」という著作物には当時のスポンジケーキのレシピが載っていましたが、予備知識がないと説明を読むだけで焼き上げるのは難しいことだったようです。
明治時代終盤の明治40年頃になると、様々な洋菓子が作られるようになっていました。
例えば、スポンジケーキだけではなく、タルトやパイ、ブッセなどで今でもよく見られる洋菓子が挙げられます。
日本の今の姿のケーキは100年以上も前に存在していたという訳です。
ケーキそのものの歴史を見てきましたが、ショートケーキやチョコレートケーキ、モンブランなどの今では主流なケーキの歴史はどのようなものなのでしょうか。
ここでは種類別に7個のケーキの歴史を紹介していきます。
「ケーキと言えば何か」と問うとかなりの割合の人が名前を挙げるであろうケーキの王道ショートケーキ。
そんなショートケーキはいつから存在するのでしょうか。
また、ショートケーキという名前は何が由来となっているのか分かりにくいですよね。
ここではショートケーキの発祥と名前の由来を紹介します。
ショートケーキとは本来、スポンジケーキをソース・フルーツなどと組み合わせたケーキのことを指し、特にアメリカでは外側がサクサクで内側がふっくらとしたパンケーキのような「ビスケット」を主体としています。
これは日本のショートケーキのイメージとは少し離れているものであり、実際にいちごが乗っているショートケーキは日本で独自に発達したとされています。
日本のショートケーキの発祥については有名な説が2つあり、1つ目は大正時代にとある洋菓子店がアメリカで親しまれていたショートケーキをベースに生地をふわふわのスポンジ生地にすることで日本人好みにカスタマイズして販売したというものです。
2つ目の説は、フランスで修業した日本の菓子職人が東京で洋菓子店をオープンしたときに日本人好みのショートケーキを作ったとされるものです。
どちらの説であっても、日本独自のショートケーキが生まれたのは、ふわふわ食感が好きな日本人の味覚に合わせたためであることが分かります。
使われている材料がそのまま名前になっているチョコレートケーキ、チーズケーキなどと比べると何も知らない状態で「ショートケーキ」と言われても想像がしづらいのではないでしょうか。
ショートケーキの「ショート」は「短い繊維のある」という意味から、「砕けやすい、もろい」という意味で用いられる「short」を使っているという説があります。
海外のショートケーキはサクサクしたビスケット生地から作られているのでこの言葉がぴったりです。
ショートケーキの名前の由来としてもう1つ考えられているのが、ショートニングという食用油脂を使っているからというものです。
このようにショートケーキの名前の由来ははっきりとは断定されていないようです。
「オペラ」はビターチョコレートとコーヒーの風味を掛け合わせた高級感漂う味を楽しむことができるチョコレートケーキのことです。
このオペラはいつどこで生まれたのでしょうか。
名前の由来と共にオペラの歴史を辿っていきましょう。
オペラの発祥には諸説あり、はっきりと断定されているものはありませんが、ここではフランス菓子・料理研究家の大森由紀子さんの説を紹介します。
オペラは1955年、フランスの「マルセル・ビュガ」という洋菓子店のオーナーが「クリシー」というオペラの原型であったケーキをディナーで振る舞ったところ、パリの有名洋菓子店「ダロワイヨ」のオーナーが気に入り、「クリシー」を「オペラ」と新たに名付けて1955年に店に並べたことが発祥と言われています。
ちなみに、オペラの原型であった「クリシー」は戦前戦後に活躍していた「ルイ・クリシー」というパティシエが経営していた店の看板商品で、ルイ・クリシーがマルセル・ビュガに店を譲った時に「クリシー」のレシピごと伝わったのだそうです。
時を経て人から人に伝えられてきたオペラは3人のパティシエの手によって生まれたという訳です。
「オペラ」という名前を聞いて舞台のオペラを想像する人もいるのではないでしょうか。
ケーキの「オペラ」という名前の由来はオペラを販売し始めた洋菓子店「ダロワイヨ」の近くにオペラ座があったとする説、ダロワイヨを訪れるオペラ座の最高位のダンサーであるエトワール、練習生に捧げたとされる説があります。
また、ダロワイヨがパリ・オペラ座の屋根にそびえ立つ金のアポロン像をイメージした金箔を施すなどの豪華絢爛なオペラ座をイメージしてオペラを作ったという説もあります。
どの説であったとしても、舞台のオペラが関係していることが分かります。
「モンブラン」とは、栗をベースにしたケーキで、マロンペーストを細い紐状に加工し、クリーム・スポンジ生地などで作った土台の上にぐるぐると巻き付けた形が印象的です。
そんなモンブランはどのようにして生まれたのでしょうか。
モンブランの歴史と名前の由来を見ていきましょう。
「モンブラン」発祥はフランスのサヴォワ地方とイタリアのピエモンテ州の家庭菓子と言われています。
当初、栗のペーストに泡立てた生クリームを添えた冷菓であった「モンブラン」を基に、その2つの地域から見える白い山のモンブランをイメージした形に作り替えたことで現在の「モンブラン」の形になりました。
フランスのサヴォワ地方から見た山のモンブランは丸みを帯びたように見えるため、ケーキの「モンブラン」も丸みを帯びています。
それに対し、イタリアのピエモンテ州から見た山のモンブランは高さのある二等辺三角形のような形をしているので、ケーキの「モンブラン」もそのような形になっています。
どちらの「モンブラン」も同時期に浸透したとされるので、明確にどちらが先かどうかは分かっていないようです。
「モンブラン」が日本に来たのは1933年のことで、自由が丘にある洋菓子店の「MONT-BLANC」創業者の迫田千万億氏が初めて販売したそうです。
当時のフランスの「モンブラン」はメレンゲとマロンクリームを盛り合わせたもので、イタリアでは山のモンブランと同じように色が白いものでしたが、迫田氏は優しい甘みの甘露煮を使用した黄色いマロンクリームをフワフワのスポンジにのせることで日本人好みにアレンジしました。
それが戦後の日本で広く浸透したことにより、昭和の「モンブラン」は「黄色いモンブラン」が主流となったようです。
しかし、その少し後の1984年に「アンジェリーナ」という洋菓子店が銀座に上陸し、フランスの「モンブラン」と同様の「茶色いモンブラン」を提供したことにより、最終的に現在では「黄色いモンブラン」と「茶色いモンブラン」の両方が食べられています。
そもそも、モンブランという言葉はフランス語で「白い山」という意味を指しています。
ケーキの「モンブラン」はヨーロッパのアルプス山脈にあるモンブランという名前の白い山を模して作られたため、そのまま「モンブラン」という名前が付けられました。
アルプス山脈最高峰と言われるモンブランは標高が約4810mとヨーロッパの中で2番目の高さを誇っています。
それほど高い山があったら2つの地域でその山をイメージしたケーキが作られるのも納得です。
子供から大人まで幅広い世代を虜にするチーズケーキ。
現代ではスフレチーズケーキやベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、バスクチーズケーキなど様々な派生のものが生まれていますが、その起源はどこにあるのでしょうか。
ここではチーズケーキの歴史と日本での発展を紹介していきます。
チーズケーキの発祥は主に2つの説があり、中近東のチーズと蜂蜜を組み合わせたお菓子が原型であるとする説と古代ギリシャに存在した「トリヨン」という食べ物が原型であるという説です。
2つ目の説の「トリヨン」はチーズに乳、卵、小麦粉を混ぜて茹でたもので、今で言うところのチーズプリンに近いものであったそうです。
現在のチーズケーキの姿とはかけ離れていますが、チーズケーキの原型となったものは紀元前から存在していたようです。
チーズケーキはいつから現在のような姿になったのでしょうか。
これにも2つの説があり、1つ目は1390年にイギリスの「サンボケード」と呼ばれるチーズケーキに近いものが現在のチーズケーキの発祥だとする説、2つ目はポーランドのポドハレ地方で親しまれていた「セルニク」というお菓子であるという説の両方が存在します。
どちらが本当の説であるかどうかは立証されてはいませんが、中世に現在のチーズケーキの姿になったということが分かります。
日本において「チーズケーキ」という単語が登場し始めるのは1873年のことで、明治時代初期に出版された「万宝珍書」という書籍の中に出てきます。
この書籍は百科事典の一種で、最新西洋菓子のレシピとして「ライスチーズケーキ」という単語が使われました。
その後、1946年にレストランで提供されるようになり、徐々に市民に浸透していき、現在まで続いています。
このように、今では様々な種類があるチーズケーキには長い歴史があることが分かります。
なめらかな生クリームをフワフワなスポンジ生地でその名の通り巻き込んで作られるロールケーキは手軽に食べられるおやつとして老若男女から愛されています。
そんなロールケーキの発祥はどのようなものなのでしょうか。
ミステリアスなロールケーキの歴史を見ていきましょう。
ロールケーキの発祥については様々な説が存在しますが、ヨーロッパの「スイスロール」説が有力であるとされています。
スイスロールとはスイスの「ルーラード」という名前のお菓子を元に、イギリスで考案されたジャムが入っているロールケーキのことです。
ヴィクトリア女王がスイスでの旅行中に現地のお菓子「ルーラード」を見つけて、イギリスに伝えたと言われています。
ヨーロッパで紹介されたスイスロールは、その後アメリカにも渡って、「ジュリーロール」という名前で紹介されました。
ジュリーロールはアメリカで人気が高まったことでその人気がヨーロッパまで広がり、改めて注目を受けることになりました。
日本では山崎製パン発売した「スイスロール」がロールケーキの普及するきっかけであったとされています。
その山崎製パンの「スイスロール」はスポンジケーキを厚めにカットし、薄くバタークリームを塗った後、くるくると巻き上げられて作られているため、現在でも見るロールケーキとほぼ一緒の形をしています。
2000年代になると、ロールケーキ専門店が登場し始め、コンビニでもお手軽に楽しめるロールケーキは今や家庭のおやつの定番という地位を築いています。
ふわふわとした甘さ控えめのスポンジ生地にクリームをつけて楽しめる「シフォンケーキ」。
「シフォンケーキはどのようにして生まれたのか」という疑問を持つ方に向けてシフォンケーキの歴史とその名前の由来をご紹介します。
シフォンケーキは1927年にロサンゼルスの料理愛好家であるハリー・ベーカーによって作られ、初めて登場しました。
柔らかくて美味しいシフォンケーキはすぐに話題が話題を呼び、セレブタレントのパーティー、有名なレストランにも提供されるほど高い評価を受けました。
しかし、シフォンケーキが世に生み出されてから約20年間ハリー・ベーカーはレシピを公表しなかったため、作り方、材料が分からない謎のスイーツとして知られるようになりました。
最終的には1947年にシフォンケーキのレシピが公開されたことがきっかけで、高級感あるスイーツから手軽に食べれる身近なお菓子になりました。
シフォンケーキが日本に伝来されたのは1980年代で、アメリカンホームメイドケーキ専門店がシフォンケーキを発売して以来、その魅力に夢中になる人がたくさん輩出されました。
1990年代には多くのシフォンケーキのレシピ本が出版されたことによって家庭でも楽しまれるようになりました。
レシピが約20年間明かされなかったこともあり、シフォンケーキが日本に入ってきたのは意外と最近なのです。
シフォンケーキの名前の由来は「食感が絹織物のシフォンのように軽いこと」から名付けられました。
薄くて軽く柔らかいシフォンの布とフワフワな食感のシフォンケーキを想像するとピッタリな名前であることが分かります。
サクサクとしたクッキー生地やパイ生地、砂のような食感のサブレ生地などを下にひき、その上にフルーツ、クリームなどを乗せて作るフランス発祥のお菓子です。
そんなタルトはどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。
ここでは、タルトの歴史を紹介していきます。
タルトのルーツをさかのぼると、古代ローマのお菓子「torta」から来ているとされており、食器がなかった古代ローマ時代にジャムなどのペースト状のものを食べやすくするために、「食べられる器」としてタルト生地が考案されたようです。
確かにタルト生地は頑丈なので、お皿として使用するのにピッタリです。
また、現在のタルトはフランスが発祥とされており、基本的には皿状のビスケット生地の上に様々な具材を詰めたり乗せたりして作られますが、ヨーロッパではアップルパイのように上にパイ生地を被せて作るようなものもタルトと呼ぶこともあるそうです。
お皿として作られていたタルトはどのようにして今の姿になったのでしょうか。
タルトが今の姿で見られるようになったのは13~14世紀頃と言われています。
13世紀~14世紀のヨーロッパでは、小麦粉を使用してオーブンで焼き上げる「パン」のようなものがお菓子として作られていました。
その「パン」のようなものに小麦粉や卵、白チーズ、香辛料を加えるなど様々なアレンジが加えられ、パイ、カステラなどのお菓子と共にタルトは発達し、最終的には現在のクッキー生地の上に具材が乗った形になったとされています。
「タルト」という名前は古代ローマ時代に使用されていたラテン語から来ていて、「丸いお皿」という意味の菓子のことを「トールタ」と呼んでいました。
この「トールタ」という言葉は、捩じる、丸めるという意味のトルクウェーレという動詞から派生したものと考えられています。
そして、ラテン系の言語が引き継がれ、フランス語では「tarte」と表現するようになったようです。
・ケーキの起源は約1万年前のスイス
・日本のケーキは100年以上前から
・7種類のケーキの歴史をご紹介!
ケーキの歴史について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
ケーキはその基となるものが約1万年前から存在するという長い歴史を持っています。
日本でも明治時代に西洋菓子として現在と同じ姿のケーキが入ってきたため100年以上親しまれています。
また、ショートケーキやオペラ、モンブラン、チーズケーキ、ロールケーキ、シフォンケーキ、タルトにはそれぞれ独自の歴史があり、発達してきたことが分かりました。
それらの起源のほとんどはヨーロッパ圏でしたが、ショートケーキとモンブランのように発祥はヨーロッパだけれど日本で浸透しているものは日本人に合うようにアレンジされたものもあります。
ケーキの名前の由来、歴史などを知るとケーキを食べるのがさらに楽しくなるのではないでしょうか。
今回紹介したケーキの他にもケーキの種類はたくさん存在するので歴史が気になった方は調べてみてくださいね。
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