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フランス発祥のサクサクのタルト生地が使われているタルトケーキは、そのサクサクとした食感・見た目の華やかさから多くの人から高い人気を誇っています。
ケーキ屋さんやコンビニ、デパ地下などでも見かけることが多いタルトですが、時折「タルトレット」や「タルトタタン」など、少し違った名前のタルトを見かけることがありますよね。
実はタルトは大きさや焼き方などで様々な呼び方がされるケーキなんです。
この記事ではタルトケーキの種類の違いを大きさ、焼き方などの点から紹介していきます。
興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
タルトケーキを選ぶとき、名前がいくつかあることで何が違うのか分からなかった経験はありませんか。
実は、タルトケーキは大きさの違いから名前が変わることがあります。
また、タルトケーキはタルト生地の上に乗せられている具材によって姿を変えるため、膨大な種類を有しています。
タルトケーキの種類の違いをそれぞれの観点から紹介していきます。
タルトケーキはその大きさ、使われている具材で名前が変わります。
タルトケーキを大きさで分けると、「タルト」「タルトレット」「タルトレット・フール」の3つに分けることができます。
また、タルトケーキは使用される具材の違いが名前に影響します。
チョコレートがタルト生地の上に乗っていれば「チョコレートタルト」、フルーツが乗っていれば「フルーツタルト」というように中身が分かるような名前になっています。
タルトケーキの種類の中には商品名に「タルト」という文字が入っていないものもあります。
例えば、「クラフティー」や「エンガディナー」というお菓子が当てはまります。
このようなお菓子については記事の後半で触れているので気になる方はそちらをご参照ください。
上記のようにタルトケーキは大きさによって名前が変わります。
「タルトレットってタルトとどう違うのか」という疑問を持ったことがある人もいるのではないでしょうか。
具体的にはどのような違いがあるのか紹介します。
大きい順に並べると、タルト>タルトレット>タルトレット・フールとなっています。
タルトケーキの中でも通常のホールケーキのサイズで作られるものを「タルト」と呼びます。
通常のホールケーキのサイズというと直径22cm~30cmほどの大きさで、複数人で食べると丁度良いサイズです。
洋菓子店で売られているタルトケーキはこの大きさが多いです。
大きさが直径7cmから8cm程度のタルトケーキは「タルトレット」と呼びます。
直径が7cm~8cmは紙幣の縦の長さくらいの大きさであるため、一人で食べきれるサイズくらいの大きさです。
タルトレットはスーパーのスイーツ売り場でもよく見られる大きさとなっています。
タルトレットよりも小さい一口サイズのタルトケーキを「タルトレット・フール」と呼びます。
大きさのイメージとしてはコンビニスイーツとして売られているタルトケーキが挙げられます。
洋菓子店だけでなく、最近流行しているアフタヌーンティーのデザートの中に入っていることもあります。
タルトケーキの具材にはフルーツやクリーム、チョコレートなど様々なものが使われます。
バラエティーに富んだタルトケーキを見る中で、「具材ごと火の通っているもの」「生のままで乗っているもの」の両方があることに疑問を持った人もいるのではないでしょうか。
実は、タルトケーキは具材によって作り方が変わり、3種類の焼き方が存在します。
それぞれの焼き方とタルトケーキの種類を見ていきましょう。
1つ目はタルトケーキの生地だけを焼く「ア・ブラン」(空焼き)です。
タルト生地のみを焼くため、中身に入れる具材は火にかけて固める必要がないものを入れ、冷やして固めます。
例えば、チョコレートタルトやレアチーズタルト、生のフルーツを使ったタルトなどが挙げられます。
2つ目はタルト生地と中身の具材を一緒に焼く「アヴェック・ガルニチュール」です。
生の生地は柔らかく、直接具材を入れるとこぼれてしまう可能性があるため、アーモンドのクリームである「クレームダマンド」をタルト生地に敷き詰めます。
一緒に焼く具材には様々なものがありますが、洋梨、りんご、バナナなどが例として挙げられます。
この焼き方で作られるタルトケーキの例としてスライスしたアーモンドが乗っている「タルト・オ・アマンディーヌ」アーモンドクリームの上に半分に切った洋梨を並べて焼く「タルト・ブルダル」が代表的です。
3つ目は生地を少しだけ空焼きし、その後に中身を入れて焼く「アヴェック・プレキュイソン」です。
この焼き方はタルトケーキの中身の具材が牛乳や生クリーム、卵などのように液体であるときに用いられます。
液状の生地を生の状態のタルト生地に注ぐとタルト生地が焼けにくくなってしまうため、事前にタルト生地に火を通しておいて、液状の具を乗せてから再度焼くという作り方になっています。
この焼き方を用いるタルトケーキは、りんごと生クリームなどで作った液を入れて作る「タルト・ノルマンド」カスタードとりんごを用いて作る「アルザス風タルト」が挙げられます。
タルトケーキの種類を大きさや焼き方に分けて紹介していきましたが、それらに分類されず、作り方・材料の違いから名称ごと異なるタルトケーキも存在します。
ここではタルトケーキの中でも名前ごと変わるタルトケーキをご紹介します。
タルトタタンとはバターと砂糖で炒めたりんごを型の中に敷き詰め、その上からタルト生地を被せて焼いて作るお菓子です。
焼き上がり後はひっくり返し、りんごの部分が上になるように置きます。
りんごの他にも柿、洋梨、桃が使用されることもあります。
タルトタタンはタルト生地を上から被せて焼くことが通常のタルトケーキの作り方と異なり、さらに初めて作った人が「タタン姉妹」だったことから「タルトタタン」と名付けられています。
クラフティーとはフランス中部のリムーザン地方で生まれた伝統的なお菓子のことです。
クラフティーとは卵、小麦粉、砂糖を混ぜ合わせて作るアパレイユという液状の生地にフルーツを入れて焼き上げることで作られます。
タルトケーキとは異なるように見えますが、クラフティーの中でもタルト生地を使ったものもあり、その場合はタルトケーキとして扱われることもあるようです。
クラフティーはもちもちとした食感であるため、ザクザクとしたものが多いタルトケーキの中では異質です。
エンガディナーとはクルミなどのナッツが入ったヌガーを厚いビスケット生地で包んで焼き上げて作るスイスの伝統菓子です。
現地では「ヌストルテ」と呼ばれることが多いようですが、日本では「エンガディナー」と呼ばれるようです。
表面には切込みが入れられ、葉っぱや渦巻模様などが描かれます。
このように、人によって解釈は分かれますが基本的にはタルト生地が使われているお菓子はタルトケーキに分類されることがあるようです。
タルトのような見た目をしていてもタルトに分類されないお菓子も存在します。
それぞれタルトとの違いも含めて紹介していきます。
「トルテ」とはドイツ語で「クリームやフルーツなどで飾り立てた円形のデコレーションケーキ」のことを指します。
トルテの起源である古代ローマ時代に存在した皿状のパイ菓子「トゥールト」はタルトケーキの起源でもあるため、混同されてしまうこともあるようです。
トルテはスポンジケーキの生地にジャムやクリームを挟み、表面にも塗ることで作られます。
そのため、日本で言うところの「ケーキ」と聞いて思い浮かぶものと言えます。
キッシュとはフランスのアルザス・ロレーヌ地方に伝わる、卵と生クリームを混ぜたものにベーコンや野菜などの具材を入れてパイ生地に流し込んだものを焼き上げて作る料理のことです。
キッシュは見た目、材料、作り方が似ていることからタルトケーキと比較されることが多いです。
タルトとの違いとしては、キッシュはパイ料理の一種とされているためタルトケーキとは区別されるようです。
フランとは、タルトと同じようにパイ生地で作られた生地を円盤状に焼いて中に牛乳や生クリームなどを詰めて焼いて作るお菓子です。
フランはカスタードを詰めたタルトケーキと酷似しており、人によってはタルトケーキに分類する人も少なくありません。
しかし、フランは必ず円形でないとならないこと、フランの中身のクリームは柔らかめなど細かいところで相違点があるようです。
タルトケーキの種類について、大きさの違いから見ると、タルトケーキは「タルト」「タルトレット」「タルトレット・フール」の3つに分類できます。
また、タルトケーキは乗せる具材によって姿を変え、そのレパートリーはたくさんありますが、焼き方の種類を見ることで3つに分類することができます。
タルトケーキは名前ごと異なる種類のものもあるため、様々なレパートリーが存在します。
お店でタルトケーキを見かけたときは今回紹介したタルトケーキの種類を参考にしてみてください。
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