お餅の焼き方を調理器具別で解説!冷凍保存の方法やアレンジレシピもご紹介
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鯖缶といえば、栄養豊富で手軽に食べられるところが魅力の一つであり、一時期は品薄状態になるほどのブームになりました。
長期保存できるので、鯖缶をまとめ買いしたことを忘れていた、非常食として買っていたけど気が付いたら賞味期限が切れてしまっていた、ということもあると思います。
缶詰は賞味期限が長いものがほとんどですが、一体いつまで食べられるのでしょうか。
この記事では、鯖缶は賞味期限切れしていても大丈夫?という疑問から、鯖缶が腐っているかを見極める方法や保存方法まで詳しく解説します。
もくじ
結論からいうと、鯖缶は賞味期限が切れていても食べられます。
鯖缶を含む缶詰の賞味期限は製造から3年ほどが一般的ですが、計算上ではなんと10年経過しても食べられるとも言われています。
ではなぜ、10年食べることができるのに10年と表示しないのかというと、賞味期限は短めに設定されているからです。
そもそも賞味期限とは「品質の保持が十分に可能な期間」とされており、下記のような理由から短めに設定されています。
・環境的な要因で腐ってしまうことがある
・クレーム対策
したがって、賞味期限が切れてしまった鯖缶でも食べることは可能です。
缶詰等を製造している大手メーカーマルハニチロのサイトQ&Aでは以下のように公表されています。
Q.賞味期限を過ぎた缶詰・びん詰・レトルト食品は食べられますか?
A.賞味期限は、おいしくお召し上がりいただける期間です。おすすめはできませんが賞味期限を過ぎましても翌日から食べられなくなるわけではありません。缶詰・びん詰・レトルト食品を開けて香味を良く確認してみましょう。
※「ローリングストック」を利用して無駄なく上手に缶詰を備蓄しましょう。 常用の缶詰をストックしたままにせず、日ごろのメニューで使用し、買い足し非、いつも新しい缶詰を備える。ローリング(在庫を回転)しながら、ストック(備蓄)する方法をおすすめします。
MARUHA NICHIRO 商品別Q&A(缶詰)
とはいえ、期限の過ぎてしまったものを食べる場合は中身をよく確認してから食べましょう。
賞味期限が”品質が十分に保証されている期間”であるとすると、食べられるとしても品質は悪くなるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。
賞味期限が切れた後の品質についてもう少し詳しく解説していきます。
賞味期限が切れていても計算上食べることは可能ですが、品質のことを考えるとやはり、製造元で決められている賞味期限内に食べるのが望ましいです。
先ほど説明したように、賞味期限とは品質が十分に保証されている期間であり、美味しく食べられる期間のことです。
製造元のメーカーが公表している鯖缶等の缶詰が一番美味しくなる時期は、なんと製造からすぐではなく半年ほど経ってからだそうです。
ネットの情報では、3年またはそれ以上保管してからの方が美味しいという情報もありますが、製造元が公表している情報では推奨されていないので食べる際は自己責任でお願いします。
一般的に食品で、しかも魚を調理してから3年以上も食べられるというのは信じられないと感じますよね。
鯖缶が3年経っても美味しく食べられる秘訣は缶詰にする工程にあります。
缶や食品を大気圧以上の圧力と100℃以上の熱で殺菌する加圧加熱殺菌という方法で、菌を殺し新鮮な状態を保つため長い年月が経っても食べられるのです。
長期保存ができるので、災害時の非常食としての備蓄にも適していますね!
鯖缶は、災害などで食料を買いに行けない時や調理器具が満足に使えない状況でも大活躍です!
・長期保存が可能
・調理不要で食べられる
・特別な器具がなくても手で開けられる
・栄養が豊富
このように、災害時の非常食として役立つポイントがたくさんあります。
普段は身近にあるような道具でも、災害時には手元にないことが考えられるので、調理不要で器具がなくても食べられるというのは大きな利点ですね。
また、災害時には栄養が不足することも考えられますが、鯖缶の栄養素は鮮魚の状態より高いものもあるのも嬉しいポイントです。
鯖缶は、災害時に貴重な栄養源となることはもちろん、普段の食事から健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
その栄養価は鮮魚の状態より高いものもあり、カルシウムは40倍以上、ビタミンDは2倍以上含まれています。
他にも、次のような栄養素も含まれています。
【DHA、EPA】
・血液をサラサラにさせる
・コレステロールや中性脂肪の値を低下させる
・脳を活性化させる
【カルシウム】
・骨を丈夫にする
【ビタミンD】
・カルシウムの吸収を助ける
【ビタミンB群】
・糖質、アミノ酸や脂質の代謝を助ける
カルシウムは身体にとって必要不可欠ですが、意識的に摂取しないと推奨量を満たすことが難しい栄養素の一つです。
前述の通り、鯖缶のカルシウム量は鮮魚の40倍以上と非常に多いので、簡単に推奨量を満たすことができます。
また、鯖に含まれる脂質はn-3系の油と呼ばれ、近年、健康効果が高いと注目されています。
開封前は長期保存できる缶詰ですが、開封後はほかの食品と変わらず、2日~3日で食べきらなければなりません。
日常的に取り入れるとなると、開封後に食べられなくて余ってしまった、ということもあるかもしれません。
開封後は、中身を別の容器に移し替えて、冷蔵庫で保存するのがよいでしょう。
2日~3日で食べきることができない場合は、冷凍保存も可能です。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると、開封後の取り扱いについて以下のように公表されています。
ふたを開けてしまうと、外から微生物などが入るために、中身の種類によって腐りやすくなります。従って、できるだけ早目に食べることが望ましいわけです。最近は、ニーズに応じ容量の少ない小型缶が多く出回っていますので、なるべく全部使いきれる缶を選びたいものです。
公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会Q&A
中略
魚類や野菜なども同様にできるだけ別の容器に移した方がよいわけですが、塗装した缶の場合は、そのまま冷蔵庫へ入れておいてもさしつかえありません。しかし、冷蔵庫に入れても、保存は2~3日程度であり、もし、もう少し長く保存しようとするときは、軽く火を通しておく必要があります。
このように開封後については別の容器に移すことが推奨されているので、開封したらお皿等に出し、できるだけ早めに食べましょう。
開封後は、微生物の繁殖を防ぐためになるべく密封性の高い容器に移し、冷蔵庫で保管します。
開封後の保管は次のポイントを意識しましょう。
・もし余ってしまった場合は、なるべく密封性の高い保存容器に移して冷蔵庫で保存する。
・2日~3日以内に食べきる。
・冷蔵保存で2日~3日以内に食べられない場合は、冷凍保存も可能。
・冷凍保存の場合は1か月以内に食べきる。
開封後は冷凍保存が可能であり、冷蔵保存より長持ちさせることができます。
冷凍保存の場合も、なるべく密封性のある冷凍可能な容器に移し替えて、1か月を目安に食べきるようにしましょう。
冷凍保存する際の注意点として、缶詰ごと冷凍することは破裂する恐れがあるのでやめましょう。
必ずしも破裂する訳ではありませんが、缶の変形や破損、またそれに伴い味や品質を損ねるリスクが高まります。
賞味期限近くまで保存していた場合や、期限が過ぎているものを食べる際は食べられるかどうかをしっかりと確認してから食べることが重要です。
鯖缶の中身が腐っているか確認するには次のポイントを参考にしてください。
長く保存していた場合は、缶に次の変化がないか確認しましょう。
・破裂や膨張
・傷や穴
・錆
・凹み
中の鯖が腐ると腐敗ガスが発生し、缶を膨張、さらには破裂させる可能性があります。
缶に変化がある場合は、空気や雑菌が入り中身も腐っている可能性が高いので、迷うことなく処分しましょう。
膨張や破裂がなかった場合は、次に中身の変化を目視で確認します。
下のような変化が目視で確認できた場合は腐っている可能性が非常に高いので、迷わず廃棄することをおすすめします。
【目視で確認】
・変色している(濃い茶色等)
・錆が浮いている
・鯖の身が箸等で持ち上げられないくらい崩れている
見た目の変化がない場合、次は匂いや味を確認します。
鯖缶の見た目が問題なくても、匂いや味に以下の点を確認できた場合、腐っているので注意してください。
【匂いで確認】
・腐敗臭がする
・錆びたような臭いがする
人間は元来、匂いや味で腐ったものを判別できる力が備わっているといわれています。
少しでもおかしいと感じた場合は、食べないことをおすすめします。
鯖缶は直射日光が当たらない暗い場所に置いておくと、長く保存することができます。
先述の通り3年以上も保存することができる一方で、温度が高いところや太陽が当たる場所に長い間置いておくと、缶が劣化したり中身が腐りやすくなります。
いざ食べようと思っていたら腐っていたということにならないためにも保管方法に気を配る必要があります。
未開封時の保存方法にも少し注意が必要です。
鯖缶は常温での保存が可能ですが、常温といっても場所により温度は違うので、より長持ちさせるためには暗所での保存がおすすめです。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会では、保存に関して次のように公表しています。
缶詰、びん詰、レトルト食品は、常温で貯蔵できるので、輸送・保管に冷蔵などの設備を必要としません。エネルギー節約の点でも、優れているといえます。しかし、どんな食品でも温度の高いところに長く置くと、品質の低下を招きます。缶詰も暖房器具や加湿器などの影響を受けるところや、直射日光のあたる場所、風通しの悪い場所に置くことは避ける必要があります。家庭でも、温度変化や湿気の少ないところを選んで保管したほうがよいといえます。
公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会Q&A
直射日光や暖房の近くなど、温度と湿度に気を配る必要があります。
ちなみに、暗所というのは「常温より温度が低く、一定である場所」とされており、明確に温度は定められていませんが、直射日光が当たらず、なるべく家の中で涼しい場所に保管するのがおすすめです。
自宅内で暗所としておすすめの場所を具体的にあげると、シンク下の収納スペース、玄関、野菜室などですが、シンク下に保管する際は、湿気が溜まりやすいため湿気に注意が必要ですし、玄関は虫の発生にも注意する必要があります。
自宅に暗所となる場所がない場合は、段ボールで暗所を作ってしまうのもよいでしょう。
段ボールや新聞紙、紙袋を活用すると適度に湿度の調整もしてくれるので保管に適しています。
傷がつかないように保管することも長期保管する上で重要となるので、缶詰は、箱等に保管してあまり動かさず傷がつかないように保管しておきましょう。
鯖缶などの缶製品は中が真空であることにより、無酸素無菌状態が保たれ長期保存が可能となっています。
缶に傷がついて、酸素が入ってしまうと腐敗の原因となります。
保存食として長期保管しておく際も、箱等に保管し、先ほどあげた暗所に保存するのがおすすめです。
腐った鯖缶を捨てる場合、そのまま処分することはできないので、中身と缶を分けて捨てる必要があります。
目視や臭い、味で確認し腐っていた場合は次の手順を参考に廃棄してください。
①缶を開ける(袋等で覆いながら)
②中身を出す
③缶を洗う
缶は基本的に、資源ごみに分類されることが多いですが、鯖缶を捨てるときは地方自治体の指定に従って捨てるようにしましょう。
腐敗している場合は、腐敗ガスが発生し缶が膨張し、開封時に破裂する可能性もありますので注意して作業してください。
また、取り出した中身から強い臭いが発生している場合もありますので、袋を2重にして廃棄するなどの対処をしましょう。
鯖缶の賞味期限は3年で、適切に保管すれば賞味期限が過ぎても食べられることを説明しました。
とはいえ、賞味期限を過ぎてから食べる際はあくまで自己責任でお願いします。
また、腐っているかどうかの見極め方は、缶の膨張や目視、臭い、味で隈なく確認し、腐っていた場合の処分については、膨張時の破裂に注意しながら地方自治体の指示に従い適切に処分しましょう。
適切に保存することで、鯖缶の賞味期限を最大限まで延ばすことができます。
ぜひ保存のポイントを実践してみてください。
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