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カレーが食べたい!と思った時に、作る手間いらずで美味しく食べられるのがレトルトカレーです。
最近では、箱ごとレンジで温められるものや具材が沢山入っているもの等、多種多様な商品があり、より手軽に美味しいカレーが食べられるようになりました。
しかし、便利だし日持ちもするからと思って買い置きしていると、賞味期限が切れてしまった!なんてこともありますよね。
果たして、賞味期限切れのカレーは食べられるのか?そもそも何故日持ちするのか?という疑問について、正しい保存方法と共に解説していきます。
もくじ
代表的なレトルトカレーの賞味期限を確認すると、ハウス食品の咖喱屋カレーは13ヶ月であるのに対して、明治の銀座カリーは24ヶ月と記載されており、メーカーや商品によって差があることが分かります。
上記を含め、代表的なレトルトカレー5品について、賞味期限を比較してみましょう。
メーカー | 商品名 | 賞味期限 |
---|---|---|
ハウス食品 | 咖喱屋カレー | 13ヶ月 |
グリコ | カレー職人 | 13ヶ月 |
大塚食品 | ボンカレーゴールド | 16ヶ月 |
S&B | ゴールデンカレー | 16ヶ月 |
明治 | 銀座カリー | 24ヶ月 |
こちらの表からも分かるように、レトルトカレーの賞味期限は一般的に1~2年程度となっています。
商品によって差はありますが、非常に日持ちするため、非常食としてストックするのにも優れた食品であるといえますね。
そもそも、「賞味期限」とはどんな定義であり、「消費期限」とはどのような違いがあるのでしょうか。
その意味を比較するため、まずはそれぞれの定義について見ていきましょう。
賞味期限とは、袋や容器を開けないまま、正しい保存方法を守って保存していた場合に、記載の「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことを指します。
参考:「農林水産省」
主にスナック菓子やカップ麺、レトルト食品など、傷みにくい食品に表示されています。
多くの食品メーカーは、その最大保存期間に0.8をかけた期間を賞味期限として記載しています。
そのため、賞味期限が過ぎてしまっても、すぐに食べられなくなるというわけではありません。
容器の形状や匂い、見た目に異常が無ければ、摂取することができます。
消費期限とは、袋や容器を開けないまま、正しい保存方法を守って保存していた場合に、記載の「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のことを指します。
参考:「農林水産省」
主にサンドイッチや生麺、ケーキなど、傷みやすい食品に表示されています。
消費期限が過ぎた食べ物は健康に害をもたらす可能性があるため、できるだけ食べないことが推奨されています。
このように、賞味期限は品質を保証する期限であり、消費期限は安全性を保証する期限となっています。
賞味期限と消費期限
賞味期限:品質が変わらずにおいしく食べられる期限
消費期限:安全に食べられる期限
レトルトカレーの賞味期限が1~2年と上述しましたが、実はレトルト食品は保存料を使用していません。
通常、サラミやソーセージ、チーズなどの日持ちする食品には保存料が使用されています。
保存料は、食品が腐敗する原因となる微生物の増殖を抑制するため、保存性を高めることができます。
では何故、レトルトカレーは保存料を使用せず長期間常温で保存できるのでしょうか?
その秘訣は、レトルトカレーの製法に隠されています。
そもそもレトルト食品は、以下のように定義付けられています。
合成樹脂(プラスチック)フィルムやこれとアルミはくなどをはり合わせた光を通さない材質のパウチ(袋)または成形容器を用い、内容物を詰めて完全に密封(ヒートシール)し、加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)を行い、常温下での長期保存性を与えた袋詰または成形容器詰食品
引用:知って得する、暮らしに役立つ缶詰・びん詰・レトルト食品
上記の通り、レトルト食品は、気密性のある袋や容器に食品を詰め、密封してから加圧加熱殺菌を行って作られます。
このようにレトルト食品は外的要因を遮断できる「袋」と、耐熱性のある細菌を殺す「殺菌」によって、微生物による腐敗や、光による変質がなく、酸素に触れることによる品質の劣化も少ないため、常温で長期保存をすることができるのです。
レトルトカレーの製造は、下記のように大きく5つの工程に分かれています。
【1.レトルトカレーのソース作り】
カレーソース作りでは、カレーパウダー、小麦粉、植物油脂、カットした玉ねぎや生姜、にんにくなどの原料を用います。
ルウ専用の釜と、野菜専用の釜それぞれで材料を焙煎し、別々の釜で調理されたルウと野菜ペースト、調味料を、「クッカー」と呼ばれる大きな蒸気釜で煮込んでいきます。
【2.具材の下準備】
原料は主に牛肉、人参、じゃがいもなどの野菜であり、これらは一般的に一口大の大きさで冷凍されたものを使用します。
冷凍されているじゃがいも・人参は水で洗って解凍し、牛肉は熱湯で茹でて下準備をします。
その後、それぞれの食材は自動計量器で別々に計量されてから、3つの具材が1食分ずつカップに落とされていきます。
【3.カレーソースと具をレトルトパウチに充填する】
計量された1食分の具材とカレーソースを、レトルトパウチと呼ばれる袋に入れていきます。
その後、袋の中の空気を抜いてから袋を閉じ、密封されたレトルトパウチは、レトルト釜へと入れられます。
【4.レトルト釜で加圧加熱殺菌する】
密封されたレトルトパウチを「レトルト釜」と呼ばれる大きな釜に入れて、パウチ中心を120℃で4分以上に相当する加圧加熱殺菌を行います。
なお、この時加熱と同時に加圧するのは、中に残った空気が膨らんでレトルトパウチが破裂するのを防ぐためです。
【5.包装し、X線検査で最終検査する】
加圧加熱殺菌が終わったレトルトカレーは、レトルト釜の中で冷却されます。
冷却されたレトルトカレーは、パウチの袋がしっかりと閉じられているか検査され、合格したものだけがパッケージに入れられて賞味期限が印字されるのです。
次に、X線検査装置で異物が混入していないかを自動的に検査し、最終検査を行った後、出荷準備に移ります。
レトルトカレーはその製造工程において、食品の劣化を進める光や微生物などの外的要因を袋によって遮断しているため、開封後は普通のカレーと同じ扱いになります。
そのため、開封後のレトルトカレーは早めに食べきる必要があります。
明確な時間などの記載はありませんが、各メーカーのサイトでも、開封後は速やかに食べきるよう推奨されています。
開封後、一度では食べきれなかった場合には冷蔵庫に入れて保存し、消費に困った際には、メーカーのアレンジレシピ等を参考にして、様々な食べ方をしてみるのもおすすめです。
繰り返しになりますが、開封してしまったら長持ちはしないので、お早めに食べきるよう気をつけてください。
賞味期限の項目でも説明した通り、賞味期限は最長保存期間に0.8をかけた期間を目安に決められています。(※メーカーによって差があります。)
そのため、多少は賞味期限が切れても問題なく食べることができます。
ここでは、期間別に食べても問題のない時期を解説していきます。
なお、紹介する時期は、賞味期限1年程度の商品を目安に算出しているため、厳密にはお持ちの商品の賞味期限でご確認ください。
賞味期限が1年のレトルトカレーの場合、最長保存期間は1年3か月程度となります。
そのため、1か月程度であれば問題なく食べられる可能性が高いと考えられます。
ただし、保存環境や個体差などもあるため、味や色、匂いなど確認したうえで食べるようにしましょう。
賞味期限が1年のレトルトカレーであれば、最長保存期間ギリギリとなります。
そのため、食べないことが望ましいですが、もし食べる場合には味や色、匂いなどは慎重に確認するようにしましょう。
また、3か月以上期限が過ぎているものについては、食べないことが望ましいです。
賞味期限が1年のレトルトカレーの場合は、最長保存期間を大きく超えているため、食べることは避けるべきです。
賞味期限が2年のレトルトカレーの場合には、最長保存期間ギリギリにあたるため、食べないことが望ましいですが、もし食べる場合は、味や色、匂いなどは慎重に確認するようにしましょう。
賞味期限を1年以上過ぎたカレーについては、風味の変化など品質の劣化はもちろん、衛生面の問題が生じている可能性もあるため、食べるのは避けましょう。
ここまでご紹介してきた通りレトルトカレーは長期保存が可能な食品ですが、どのような場所で保存するのが望ましいのでしょうか。
具体的なレトルトカレーの保存場所の例と、逆に保存に適さない場所についてご紹介していきます。
レトルトカレーは加熱滅菌されているため、常温でも菌が増殖する可能性はありません。
そのため、直射日光・高温多湿を避けて、季節に関わらず常温の場所で保存することが望ましいです。
具体的には扉付きのキッチンの収納棚、キッチンのコンロ下の収納や、一人暮らしの場合はクローゼット等に保存すると良いでしょう。
収納棚を開閉する機会が少ない場合は風通しが悪くなってしまうため、使用頻度が少ないようなら収納棚への保存は避けるようにしましょう。
夏場などは家の中の温度が上がるため、冷蔵庫で保存したくなる方も多いかと思いますが、レトルトカレーの保存場所には適しません。
むしろ、低温で保存することにより油分が分離してしまい、風味が劣化する恐れがあります。
また、冷凍保存についてはパッケージの破損を招く可能性があるため、冷凍での保存も避けるようにしましょう。
上記で記載してきたように、賞味期限が過ぎたレトルトカレーは、食べることができます。
しかし、あくまでも理論上の目安となりますので、許容範囲内だから絶対に大丈夫ということはありません。
可能な限り直射日光・高温多湿を避けた場所で常温保存し、賞味期限を過ぎたカレーを食べる際には、味や色、匂いなどを確認して、食べるようにしましょう。
また、レトルトカレーが日持ちするのは、気密性のある袋に密封してから加圧加熱殺菌を行う製造方法により、微生物による腐敗や、光による変質、が無くなるためです。
したがって、開封済みのレトルトカレーに関しては、通常のカレーと同じ扱いになるので、早めに食べきるようにしましょう。
もしうっかりレトルトカレーの賞味期限が切れてしまった時には、是非参考にしてみてください。
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