エクレアとシュークリームの違いは?共通点や語源まで紹介

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シュークリームやエクレアはスーパーやコンビニで売られていることもあり、多くの人が一度は食べたことがあるでしょう。

この2つは一見よく似たお菓子ですが、どんな違い、そして共通点があるのでしょうか。

また、両方とも生クリームを使っているお菓子ですが、お菓子と言えば気になるのがカロリーです。シュークリームやエクレアのカロリーはどのくらいなのでしょうか。

シュークリームとエクレアの違いや共通点、語源、どっちが人気かなどをこの記事ではご紹介していきます。

この記事のポイント
  • シュークリームとエクレアの違いは形とチョコレートの有無
  • どちらもフランス発祥のお菓子
  • カロリーは同じくらい
  • 日本ではシュークリーム、フランスではエクレアが人気

シュークリームとエクレアの違いは?

バターや卵など、エクレアの材料が並べられた画像"

シュークリームとエクレアの違いは、ズバリ形とチョコレートの有無です。シュークリームは丸い形をしており、エクレアは細長い形をした上でチョコレートがかかっています。

スイーツ専門店で売っているものもコンビニやスーパーで売っているものもこの点は大きく変わりません。

しかし、最近はマリトッツォのようにアレンジされるお菓子もありますし、レシピ投稿サイトでは「チョコがけシュークリーム」のレシピも投稿されています。

基本的なシュークリームとエクレアの違いは形とチョコレートの有無という風に覚えておくとわかりやすいでしょう。

ちなみに、バニラアイスが入ったシュークリームに温かいチョコをかけたお菓子は、プロフィトロール・オ・ショコラという種類のシュー菓子に分類されます。

シュークリームとエクレアの違いは?
  • シュークリームは丸い形で、エクレアは細長い
  • シュークリームにはチョコはかかっておらず、エクレアにはかかっている
  • 最近はアレンジレシピも多いため、これに当てはまらないこともある

シュークリームってどんな食べ物?

5つの小さめのシュークリーム

シュークリームはシュー生地を丸い形に膨らませて空洞を作り、その中にカスタードクリームや生クリームを入れたお菓子です。

シュークリームには様々なバリエーションがあり、中のカスタードクリームがバニラアイスになったもの、チョコレートクリームになったものなどがあります。

さらにはシュー生地ではなくパイ生地が使われたシュークリームも開発されているため、様々な味や食感を楽しむことができます。

中に入っているもので味はだいぶ変わりますが、しっとりしたシュー生地に生クリームが入れられたものは、口に広がるとろりとした甘さが特徴的です。

エクレアってどんな食べ物?

並べられたエクレア

エクレアとは、細長いシュー生地の中にカスタードクリームや生クリームを入れ、チョコレートをかけたお菓子です。

チョコレート以外にもモカやキャラメル、イチゴ、抹茶などがかかっていることもあり、味のバリエーションはかなり豊富です。

エクレアはシュー生地独特の食感、甘いカスタードクリームに生クリーム、さらに少しほろ苦いチョコレートが混ざりあう控えめな甘さが特徴的です。

シュークリームとエクレアの共通点

夕景にただずむエッフェル塔

シュークリームとエクレアには共通点もあります。

まずは同じシュー生地が使われていることと、どちらも発祥がフランスにあることです。

中にカスタードクリームや生クリームを使っている点も同じですね。

シュークリームとエクレアの共通点について詳しくご紹介していきます。

シュークリームとエクレアの共通点
  • どちらも発祥がフランス
  • どちらもシュー生地を使っている
  • カロリーはどちらも同じくらい

どちらもフランス発祥のお菓子

シュークリームもエクレアもフランス発祥のお菓子であり、先に生まれたのはシュークリームであると言われています。

シュークリームの特徴とも言えるシュー生地が生まれたのは16世紀中頃とされており、そこから改良が加えられ今のシュークリームの形となりました。

ちなみにシュークリームが日本に来たのは幕末から明治の始め頃とだいぶ昔です。サミュエル・ピエールというフランス人によって伝えられ、日本では横浜がシュークリームの発信地となったのです。

対してエクレアは起源がはっきりとしておらず、一説では19世紀初頭に生まれたとされています。

日本では明治維新前に初めて作られ、その後、不二家が商品化して日本に広まっていきました。

シュー生地が同じ

シュークリームとエクレアはどちらもシュー生地が使われています。

シュークリームの派生でエクレアが誕生し、他にもシュー生地が使われたお菓子が販売されています。

後ほどシュークリームやエクレア以外でシュー生地を使用したお菓子をご紹介していきます。

海外のシュー生地は日本と食感が違う

日本と海外ではシュー生地が違い、海外ではサクサクした食感のものが主流のようです。

海外の人が日本のシュークリームを食べると食感の違いに驚くそうですが、日本の人が海外のシュークリームを食べても驚くかもしれません。

また、海外の人が日本のシュークリームを食べると中の生クリームが甘いため、シュークリームそのものが甘く感じるという声もあるそうです。

カロリーはほとんど同じ

お菓子を食べるにあたって気になるのがカロリーです。

とあるメーカーで比較してみると、シュークリームのカロリーは177kcal、エクレアのカロリーは179kcalと記載されていました。

チョコレートがかかっている分エクレアの方がカロリーが高いと思いがちですが、実際はほとんど同じです。

もちろんメーカーによってカロリーは違ってきますし、最近はトッピングやクリームの種類のバリエーションも多くなってきています。

カロリーが気になるのであれば、買う時に確認するとより気軽に食べられるでしょう。

シュークリームとエクレアの語源について

風にたなびくフランス国旗

シュークリームとエクレアはどちらもフランス発祥です。

そうなると語源もフランスにあるのかと思いますが、実は諸説あり正確な語源はわかっていません。

続いてはシュークリームとエクレアについての語源をご説明していきます。

シュークリームの語源

日本では「シュークリーム」という名前で親しまれているお菓子の正式名称は、実は「シュー・ア・ラ・クレーム」といいます。

シューはキャベツを指しており、生地が膨らんだ時の形がキャベツに似ているためそう呼ばれたと言われています。

海外ではシュークリームは「shoes cream」となり、なんと靴を磨くクリームと伝わってしまいます。

海外では正式名称の「シュー・ア・ラ・クレーム」もしくは「クリームパフ」と言うと良いでしょう。

日本ではクリームが入っているお菓子であることをわかりやすくするため、シュークリームという和製英語が浸透しました。

エクレアの語源

私たちは普段からエクレアと呼んでいますが、エクレアもシュークリーム同様に正式名称があり、「エクレール・オ・ショコラ」といいます。

高級店などでエクレアをエクレールという名称で販売しているのはフランスの正式名称を使っているためです。

エクレールはフランス語で「雷」「稲妻」「閃光」「ひらめき」を意味します。

エクレアの語源がなぜ稲妻なのか、これには諸説あります。

  • 噛むとクリームが飛び出してしまうので稲妻のように早く食べなければいけなかったから。
  • シュー生地表面の亀裂が空に走った稲光のように見えたから。
  • チョコレートが光に反射して、その光沢が稲妻のように見えたから。

特によく聞くのは「稲妻のように早く食べなければいけなかったから」と言われています。

シュークリームとエクレアはどちらの方が人気?

テーブルに並んだエクレアやティーと、それを手に取ろうとする人

いくつかの違いはあるものの、シュークリームとエクレアはとても共通点の多いお菓子であることがわかりました。

非常に似ている2つのお菓子は、実は日本ではシュークリームが人気で、フランスではエクレアの人気が高いのです。

人気の違いについて詳しくご紹介していきます。

日本ではシュークリームが人気

日本でシュークリームの方が人気なのは、お店のラインナップを見ていてもわかります。コンビニでもシュークリームを取り扱っている店舗は多いですし、また、シュークリームの方がバリエーションも豊富に用意されています。

シュークリームがどれくらい人気なのかわかりやすいランキングとして、株式会社モンテールが2007年から行っている「スーパー・コンビニスイーツ白書」という調査を見てみましょう。

2022年のスーパー・コンビニスイーツ白書のランキングでは15年連続シュークリームが1位を獲得し、エクレアは3位です。

圧倒的人気を誇るシュークリームですが、エクレアもTOP3に入っているためどちらも日本人に愛されているお菓子であることは間違いありません。

参照:モンテール「スーパー・コンビニスイーツ白書」

フランスではエクレアが人気

先に生まれたのはシュークリームであるにも関わらず、フランスではエクレアの方が人気です。むしろシュークリームはほとんど食べられていないと言われています。

その理由は、フランス人の食事マナーの意識の高さではないかという説があります。

シュークリームは膨らませて中の空洞にクリームを入れるお菓子ですから、大きな口を開けなければ食べられない点と口に入れた時にクリームが溢れてしまう点が上品さを欠き不人気なのでしょう。

他にも日本ではムースや生クリームなどフワフワとした食感のお菓子が人気で、コンビニスイーツでもフワフワ食感というキャッチコピーをよく見ますが、フランスでは甘さがしっかりと効いたものが人気ですので、メインディッシュにも負けない味を持つエクレアの方が親しまれているのかもしれません。

シュークリームとエクレアに似ているシュー菓子は?

ぽつんと置かれたフレンチクルーラー

シュー生地を使ったお菓子の定番であるシュークリームとエクレアですが、シュー生地を使ったお菓子は他にどんなものがあるのでしょうか。

あまり知られていないお菓子もありますので、ご紹介します。

パリブレスト

パリブレスト

パリブレストはシュークリームとエクレア同様、フランス発祥のお菓子です。1981年に初めて開催されたフランスの首都パリと西部の都市ブレストの間を走る自転車レースを祝う為に作られたのがはじまりです。

見た目はドーナツのように丸く中央に穴が開いており、これは自転車の車輪にも見えます。

シュー生地にクリームがサンドされており、チョコレートがデコレーションされることもあります。

見た目もかわいらしく、まるでケーキのようなお菓子です。

ルリジューズ

ルリジューズ

ルリジューズはお城や塔に似た形をしたお菓子です。特徴的な形は大小のシュー生地を重ね、バタークリームを継ぎ目に絞ることで作られています。

ルリジューズの意味は「修道女」で、継ぎ目に絞られたバタークリームは修道服の襟にそっくりです。

これから流行るお菓子とも言われているため、日本でも今後見る機会が増えるかもしれません。

フレンチクルーラー

フレンチクルーラー

フレンチクルーラーという名前には聞き覚えのある人もいるのではないでしょうか。

ドーナツのイメージが強いですが、シュー生地を揚げて作られたお菓子がフレンチクルーラーです。クルーラーには「曲がった」という意味があり、文字通りねじれた形が特徴的ですね。

もしフレンチクルーラーを食べる機会があれば、ぜひシュー生地の食感を意識してみて下さい。

シュークリームとエクレアの違い|まとめ

この記事のポイント
  • シュークリームとエクレアの違いは形とチョコレートの有無
  • どちらもフランス発祥のお菓子
  • カロリーは同じくらい
  • 日本ではシュークリーム、フランスではエクレアが人気

シュークリームとエクレアは、明確な違いがありつつも使われている生地など共通点も多いお菓子です。世界的に食べられていながら日本と海外で名称や食べられている割合が違うのも面白いですね。

シュークリームエクレアも日本では大人気のお菓子なので、スーパーやコンビニで気軽に買うことができます。カロリーはどちらも同じくらいなので、気にせず食べたい方を食べましょう。

また、同じようにシュー生地が使われたお菓子は他にもたくさんあります。シュークリームやエクレアが好きなら、他のお菓子も一度は食べてみると新しい発見があるかもしれませんね。

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