玉ねぎは冷凍するとまずい?玉ねぎの冷凍方法と注意点を解説!

ちえ

季節を問わず美味しい玉ねぎは、色々な料理に使えるため安い時にまとめ買いして常備している方も多いのではないでしょうか。

調理しやすいように冷凍しておくことができれば必要な時に使いたい分だけ使えるので、料理の手間が省けて便利ですよね。

ただ、冷凍すると食感や風味が変わってしまってまずくなるのがデメリットと感じる方もいますよね。

そこでこの記事では、玉ねぎは冷凍するとなぜまずく感じるのか、玉ねぎをおいしく冷凍する方法と注意点を解説します。

この記事のポイント
  • 玉ねぎは、生のままでも調理してからでも冷凍可能
  • 冷凍玉ねぎがまずく感じるのは硫化アリルという成分が原因
  • 美味しく冷凍するためには、密封して急速冷凍
  • 冷凍玉ねぎのメリットは時短調理と、凝縮された甘み

玉ねぎは冷凍保存できる!

6個の玉ねぎ

玉ねぎは元々日持ちする野菜なので、常温保存することが多いかもしれませんが、実は冷凍保存することで使い勝手もよくなるのです。

どんな料理にも使いやすいので、お好みの状態で冷凍しておくと調理する時にさっと使えて便利ですよ。

また、玉ねぎの中でも春に旬を迎える新玉ねぎは、みずみずしさが特徴ですがすぐに傷んでしまうので、まとめて買ったけれどすぐに使えない時は冷凍した方が腐らせずに済みます。

玉ねぎの適切な冷凍保存方法を知っておくことで、冷凍しても美味しく食べることができますよ。

丸ごと冷凍も可能!玉ねぎの冷凍保存方法を紹介!

包丁とスライスされた玉ねぎと丸ごと玉ねぎ×2

玉ねぎはさまざまな形で冷凍できるので、よく使う形や使いたい料理に合わせて冷凍保存しておきましょう。

ここでは以下の方法で冷凍保存する方法をご紹介します。

玉ねぎの冷凍方法
  • カットして生の状態
  • 調理した状態
  • 丸ごとの状態

みじん切りやスライスなどカットして生のまま保存

玉ねぎをみじん切りや薄切りスライスなど、使いやすい形状にカットして生のまま冷凍保存すると、さっと調理にも使えるのでオススメです。

生の玉ねぎを使う時に多めに切っておいて余りを冷凍しておくと手間がかからず、少しだけ使いたい時用にも保存しておくことができます。

冷凍するまでの手順
1.使いやすい形状にカットし、キッチンペーパーなどで水分をふき取る
2.小分けしてラップに包み、冷凍保存袋に入れる
3.なるべく平らになるようにして空気をしっかり抜き、冷凍する
☆冷凍する時に、玉ねぎが重ならないように平らにして冷凍しておくと使う時にパラパラと取り出しやすくなる

冷凍した玉ねぎを使う時は、凍ったまま炒め物や煮物、スープなどに入れてください。

飴色玉ねぎを作りたい時には冷凍したみじん切り玉ねぎを使うと、生のまま作るよりも時短になるのでオススメです。

調理してから保存

加熱調理してから保存すると、調理に使う時にさらに時短になってラクです。

特に煮込み料理やソースなど、玉ねぎの形が残らなくて良い料理にオススメで、料理する時に手間がかからず、おいしく食べることができます。

調理した玉ねぎは、しっかりと冷ましてから小分けして冷凍保存するようにしましょう。

冷凍するまでの手順
1.使いやすい大きさにカットした玉ねぎを、炒めるorレンジで加熱調理し、しっかりと冷ます
☆しっかりと冷ましてから冷凍することがポイント
2.小分けにして、冷凍保存袋に入れる
3.なるべく平らになるようにして空気をしっかり抜き、冷凍する

丸ごと保存

野菜は切ってから冷凍することが多いと思いますが、実は玉ねぎは丸ごと冷凍保存できるのです。

玉ねぎ丸ごと使ったオニオンスープや、すりおろして漬けダレやソースに使いたい時にオススメです。

丸ごと冷凍した玉ねぎは、すりおろしても目にしみにくいですよ。

冷凍するまでの手順
1.皮をむいて上下を切り落とす
2.上下に1cmくらいの十字の切り込みを入れる
☆上下に切り込みを入れることで調理の際に味が染み込みやすくなる
3.密閉して冷凍する

上下に十字の切り込みをいれておくことで、調理の際に味がしみこみやすくなります。

解凍後はカットしにくいので、大きさを変えたい時は冷凍前に切っておく方法が良いでしょう。

玉ねぎは冷凍保存するとまずい?その理由は?

両手を挙げて嫌そうな顔をしている眼鏡の女の子

玉ねぎは冷凍保存することができますが、冷凍することで「まずい」と言われることがしばしばあります。

なぜまずく感じるのか、その理由について解説します。

玉ねぎを冷凍すると「まずい」と言われる理由
  • 硫化アリルが発生しにおいや辛みが出やすくなるため
  • 水っぽくなり食感が悪くなるため

まずくなる理由は硫化アリルという物質

まずいと感じる理由のひとつは、冷凍した玉ねぎのにおいが原因ではないでしょうか。

このにおいは、玉ねぎを解凍する時に、水分と一緒に硫化アリルという成分が出てくるからです。

硫化アリルは、玉ねぎ独特のツンとしたにおいや辛みの元になっている成分で、玉ねぎを切った時などに繊維が壊れることで出てきます。

硫化アリルは玉ねぎを切ってから時間がたつと発生しやすくなるので、においを少しでもおさえるために、切った後は出来るだけ早く密閉して冷凍保存するようにしましょう。

水っぽくなり食感が悪くなる

冷凍した玉ねぎは食感がべちゃっとして水っぽくなってしまうことが、まずいと感じるもうひとつの理由ではないでしょうか。

これは、玉ねぎの中の水分が凍ることで膨張して細胞壁が壊れ、解凍した時に水分が出てしまうからです。

このことから、冷凍した玉ねぎは、サラダなどシャキシャキした食感を楽しむ料理には向いていないと言えます。

玉ねぎはもともと水分量が多い野菜ですので、冷凍するときにはキッチンペーパーなどで水気をしっかりとっておくと良いでしょう。

また、長時間冷凍すると水分が抜けておいしくなくなるので、早めに使い切るようにしてください。

解凍方法にも工夫をしよう

冷凍玉ねぎは解凍せずにそのまま調理するのがオススメですが、解凍する際は旨味が水分と一緒に流れてしまわないように、冷蔵庫に入れて使う数時間前からゆっくり解凍するか、レンジの解凍モードを使うようにしましょう。

玉ねぎをおいしく冷凍保存するための注意点は?

冷蔵庫を開けている手

玉ねぎをおいしく冷凍保存するために、いくつか注意点があります。

家庭ですぐに実践でき、基本的に食材を冷凍するときには共通していることなので、覚えておいてくださいね。

玉ねぎを冷凍保存する際の注意点
  • 空気に触れないように密閉する
  • 急速冷凍する

空気に触れないように密閉する

冷凍するときには、風味が落ちないようにしっかりと空気を抜いて密閉して冷凍保存するようにしましょう。

小分けにしてラップで包んだ後、保存袋にいれて冷凍保存するのがオススメです。

玉ねぎの辛みやにおいの元である硫化アリルという成分は揮発性が高いので、カットしてからなるべく早く袋に入れて密封することでにおいの発生や風味が変わるのを防ぐことができます。

また、他の食品へのにおい移りを防いだり、反対に冷凍庫内のにおいが玉ねぎについてしまわないように、しっかりと密閉して冷凍しましょう。

再冷凍は×

冷凍した玉ねぎを一度解凍し、さらに再冷凍すると、風味が落ち、霜がついたりにおいの原因になったりします。
そのため、一度解凍した玉ねぎは再冷凍しないようにしてください。

急速冷凍する

玉ねぎが水っぽくなるのをなるべく防ぎ、旨味を閉じ込めるために、密封した後はなるべく早く急速冷凍するのがオススメです。

玉ねぎは切った後時間がたつとにおいが強くなっていくので、早く冷凍することで匂いをなるべく抑えることにもつながります。

急速冷凍機能がない冷凍庫の場合は、金属トレーにのせて冷凍すると、熱伝導がいいので凍るまでの時間を早めることができます。

凍るまでは、冷凍庫内の温度を上げないよう、扉の開け閉めもなるべく控えましょう。

玉ねぎの冷凍保存の期間は?

3個の玉ねぎと半分に切られた玉ねぎが1個

冷凍保存した玉ねぎの保存期間の目安はこちらを参考にしてください。

玉ねぎの冷凍保存期間
  • 丸ごと冷凍:約1ヶ月
  • 切ってから冷凍(生のまま):約1ヶ月
  • 加熱してから冷凍:約3週間

家庭用冷凍庫では扉の開け閉めによる温度変化、霜が付いたり他の食材のにおい移りなどがあるので、早めに使い切ることをオススメします。

袋に冷凍した日付を書いておくと、いつ頃冷凍したのかが分かり無駄になることを防ぐことができます。

玉ねぎを冷凍保存しておくメリット!

満面の笑みでフライパンとフライ返しを持つ男性

玉ねぎを冷凍保存することで、切った状態でも保存期間が長くなるだけではなく、調理や味わいの面でもメリットがあります。

時短調理になったり、冷凍玉ねぎだからこそ生かせる料理もありますので、是非試してみてください。

玉ねぎを冷凍保存しておくメリット
  • 調理が時短になる
  • 玉ねぎ本来の甘みを味わうことができる

調理が時短になる

玉ねぎを冷凍保存しておくメリットは、調理の際にカットする手間が省けることと、加熱時間が短くなることです。

使いやすい大きさにカットしている冷凍玉ねぎを、解凍せずに必要な分だけそのままスープや煮物、炒め物などに入れて使うことができるので調理の際の手間が省けます。

また、冷凍した玉ねぎは、煮たり炒めたりするときに水分が外に出やすくなるので、加熱調理する時に、生の玉ねぎで調理するよりも早く柔らかくなるため時短になります。

飴色玉ねぎが作りやすくなる!

特に、カレーやオニオンスープ、ソースに使う飴色玉ねぎは、じっくりと炒めて作るので生の玉ねぎだと時間がかかって大変ですが、冷凍玉ねぎを使うとかなり時間を短縮することができるので試してみてくださいね。
さらに冷凍した時に細胞が壊れることで味がしみやすくなるので、漬ける時間も短縮することができるのです。

玉ねぎ本来の甘みを味わうことができる

玉ねぎを冷凍するとシャキシャキとした食感はなくなってしまうのがデメリットですが、その代わりに繊維が壊れることで水分が出やすくなり、甘みが凝縮されます。

トマトソースやミートソースなど、甘みを生かしたい料理に特にオススメです。

玉ねぎが苦手な方でも、一旦冷凍して甘みが凝縮して味が馴染んだ玉ねぎは食べられる、という方もいるのではないでしょうか。

玉ねぎは冷凍保存できる!まとめ

この記事のポイント
  • 玉ねぎは、生のままでも調理してからでも冷凍可能
  • 冷凍玉ねぎがまずく感じるのは硫化アリルという成分が原因
  • 美味しく冷凍するためには、密封して急速冷凍
  • 冷凍玉ねぎのメリットは時短調理と、凝縮された甘み

玉ねぎは、生のままカットした状態でも、加熱調理してからでも、丸ごとでも使いやすい形状で冷凍保存することができることをご紹介しました。

冷凍した玉ねぎがまずいといわれる理由は、匂いの元となっている硫化アリルという成分が解凍した時に水分と一緒に出ることや、玉ねぎの細胞壁が壊れることで水っぽくなることが原因です。

しかし冷凍することで、調理の際に時短になったり、冷凍玉ねぎならではの凝縮された甘さを楽しめるメリットがあります。

しっかり密封して空気に触れないようにし、なるべく急速冷凍することで美味しく冷凍保存できるので、上手に活用してみてくださいね。

執筆者
ちえ
ちえ
ちえ
主婦

家族に美味しい食事を作りたい、2児の母です。
時短で効率的、そしてなるべく節約できる料理の情報収集に余念がありません。
食べることが好きで、旅行や転勤で各地の美味しいものを発見することが趣味です。
日々の食生活がさらに楽しくなるよう、情報やアイデアを共有していきたいと思います。

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