缶詰の作り方は?家庭でオリジナル缶詰が作れるって本当?

jima

食材の保存にも、普段の食事にも使いやすい缶詰。

工場で大量生産されるイメージを持つ方も多いと思いますが、実は、家庭でオリジナルの缶詰を手軽に作ることができるのをご存知でしょうか?

この記事では、家庭でできるオリジナル缶詰の作り方からその用途・注意点や市販の缶詰の作り方までをご紹介していきます。

オリジナル缶詰の作り方を知って、自分だけの缶詰を作る喜びを体験してみてください。

家庭で作れる!オリジナル缶詰の作り方

空き瓶3つ

家庭にあるものや市販の機械を使うことで、簡単にオリジナルの缶詰を作ることができます。

家庭で作れるオリジナル缶詰の作り方を2通りご紹介していくので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

  1. クラフト紙缶や空き瓶を使う|缶詰の作り方
  2. 製缶機を使う|缶詰の作り方

①クラフト紙缶や空き瓶を使う|缶詰の作り方

家庭にあるもので手軽にオリジナル缶詰を作りたい方におすすめの作り方が「クラフト紙や空き瓶で作る」作り方です。

使い終わったクラフト紙缶や空き瓶は、そのままオリジナル缶詰として使うことができます。

また、出来上がった缶詰にテープやラベルシールなどを貼れば、よりオリジナル缶詰の風合いが強くなるのでおすすめです。

②製缶機を使う|缶詰の作り方

手動でオリジナルの缶詰を作れる製缶機を使うのも、おすすめの缶詰の作り方です。

製缶機を購入するコストはかかりますが、クラフト紙や空き瓶を使う作り方より市販の缶詰に近い形のものができる作り方になります。

コストがかかると言っても市販で約4,500円から販売されており、比較的手軽に手に入るのも嬉しいですね。

オリジナルの缶詰でできること

カラフルな飴が入ったガラス瓶

ここまで家庭でできるオリジナル缶詰の作り方をご紹介してきましたが、そもそもオリジナルの缶詰はどのようなことに使えるのでしょうか。

オリジナル缶詰は食材を保存するのはもちろん、記念品を入れてプレゼントとして使うこともできます。

ここからは、オリジナル缶詰でできること2つをそれぞれご紹介していきます。

  1. プレゼントやタイムカプセルにする
  2. 食材の余り物を保存する

①プレゼントやタイムカプセルにする

家庭で作るオリジナルの缶詰は、市販の缶詰と違って特別感があるので、大切な方へのプレゼントにおすすめです。

オリジナル缶詰にプレゼントを詰めて渡せばちょっとした工夫も演出できるので、渡された相手もきっと喜んでくれるでしょう。

特定の誰かに渡すのではなく、未来の自分へのプレゼントとしてタイムカプセルにするのもおすすめです。

②食材の余り物を保存する

料理をしていて食材が少し余ってしまった、という経験はどなたにもあるのではないでしょうか。

そのまま捨ててしまうのは勿体ないので、オリジナル缶詰を使って保存しましょう。

ただし、オリジナル缶詰は市販の缶詰と異なり長期保存ができないので、食材にもよりますが長くても2日~1周間ほどで食べきることをおすすめします。

オリジナル缶詰は保存が効かない!

きゅうりのピクルスが入ったガラス瓶

オリジナル缶詰は家庭で手軽に作れるのがメリットですが、長期保存ができないというデメリットもあります。

市販の缶詰は特別な作り方で製造されているので1年以上の長期保存が可能になっていますが、オリジナルは手軽な作り方の分、衛生面では不安が残ります。

オリジナル缶詰に食材を入れる時は生モノは避け、その他の食材も早めに食べるようにしましょう。

長期保存したいなら市販の缶詰がおすすめ

食材を長期保存したいなら、市販の缶詰がおすすめです。

先述の通り、市販の缶詰は食材を長期間安全に保存できるように特殊な作り方で作られていたり、様々な厳しい検査をしています。

ただし保存するものによって保存期間が異なるので、以下の表を参考に確認してみてください。

商品の種類 保存期間
フルーツ缶 2年から3年
肉類
(ハム、コンビーフなど)
3年から5年、場合によってはそれ以上
魚介類
(サバ、マグロ、イワシなど)
2年程度

缶詰の形にも秘密がある!

缶詰が1年以上も長期保存できるのは、缶詰の形にも秘密があります。

缶詰のカール部分が二重巻締になっており、そこにシーリングコンパウンドと呼ばれる密閉材料を使い隙間を埋めているため密閉性が保たれ、長期保存が可能になるのです。

市販の缶詰の作り方

缶詰の工場

先述の通り、長期保存をしたいのであれば家庭のオリジナル缶詰よりも市販の缶詰がおすすめですが、その市販の缶詰はどのように作られているのでしょうか?

ここからは市販の缶詰の作り方をご紹介するとともに、なぜ市販の缶詰が長期保存ができるのかということについても詳しく解説していきます。

  1. 缶詰の殺菌・消毒
  2. 検査・食品の洗浄・調理
  3. 調味液を入れて密閉
  4. 殺菌・加熱
  5. 最終検査
  6. パッキング

缶詰の作り方①:缶詰の殺菌・消毒

バーナーのメーター

缶詰の作り方の中でも特に重要な工程の一つが殺菌・消毒で、工場で作られる缶詰は、食材を詰める前に高温で熱され十分に消毒されます。

この工程は、食材に混入する可能性のある微生物や菌類を予め除去することで、食品の安全性を高めるために行われます。

缶詰の作り方②:検査・食品の洗浄・調理

缶詰のツナ

缶詰作りの次の工程は、食材の検査・洗浄・調理です。

工場では食材の品質検査が行われ、虫やゴミなどの異物混入を機械によって素早く確実に検査し、安全を確認できたら食材を洗浄し農薬や土などの不純物が取り除かれます。

洗浄後、食材は必要な大きさに切り分けられて、缶詰の種類によってそれぞれ調理されます。

缶詰の作り方③:調味液を入れて密閉

水の雫

食材の検査、洗浄、調理の次は、調味液の追加と缶の密閉です。

調理された食材に各種の調味液が加えて缶詰特有の風味をつけた後、缶詰を密閉し、缶詰内の空気をしっかりと取り除く脱気作業が行われます。

脱気作業によって、味や色の劣化・缶詰内の空気が膨張して缶が破裂するリスクを防ぐことが可能です。

エポキシフェノール

ここまでの工程の間に、缶詰の内側に「エポキシフェノール」と呼ばれる特殊な成分が塗布されます。

エポキシフェノールは樹脂の1種で、食品と接触する部分に塗布されることで酸素の透過を防ぎ、劣化する速度を大きく遅らせることができる成分です。

さらに、缶自体の腐食も防ぐ役割を果たしてくれるので、鉄と相性が悪いとされる“酸味のある食品”や“塩分が多い食品”も缶詰に入れて長期保存することができます。

缶詰の作り方④:殺菌・加熱

黒い背景に火

調味液の追加と缶の密閉の後に、再度の殺菌と加熱が行われます。

缶詰が高温になることで内部が真空状態になり、雑菌の繁殖を防ぐとともに、食材の栄養素を缶詰内に閉じ込める事ができるのです。

そのため、家庭で調理した同じ食材よりも、栄養素をより多く取ることができます。

缶詰の作り方⑤:最終検査

工場で検査している女性

缶詰の殺菌・加熱が終わると、最終検査です。

製造された全ての缶詰は厳しい検査を受け、その過程で不備や欠陥がある缶詰は取り除かれるので、出荷される商品は最高の品質を保証することができます。

検査はX線検査など専門の機械によって行われることが多いですが、人の目による確認もされています。

缶詰の作り方⑥:パッキング

並べられた大量の缶詰

厳しい検査を通過した缶詰は、最後にパッキングされます。

ここで商品としての形を成すためにラベル貼りや包装が行われ、目につきやすく、手に取りやすい外見となって出荷されるのです。

以上の一連の工程を経ることで、我々が手にする缶詰の品質と安全性を確保しつつ、長期保存可能な便利な食品になります。

まとめ|オリジナル缶詰の作り方

家庭で簡単にできるオリジナル缶詰の作り方をご紹介してきました。

クラフト紙缶や空き瓶を使ったオリジナル缶詰は、食材保存の他にもプレゼントやタイムカプセルに使えます。

オリジナル缶詰は手軽な作り方になっていますが、長期保存ができないので、食材を長い期間保存したい方は市販の缶詰を購入することがおすすめです。

市販の缶詰が長期間保存できる秘訣は作り方にあり、何度も消毒や検査を行ったり“エポキシフェノール”という特殊な成分を内側に塗布することで、長期保存を可能にしています。

普段何気なく使っている缶詰ですが、その作り方に思いを馳せると、さらに価値が深まりますね。

この記事を参考に、今後も楽しい缶詰ライフを送ってみてください。

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