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ひんやりとして、ツルッと食べられるプリンや、パンナコッタ。
色んな種類の味があり、子供から大人までみんなに愛されているお菓子ですよね。
そんな人気のプリンとパンナコッタですが、「違いは?」と聞かれて答えることができる方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、意外と知られていないプリンとパンナコッタのそれぞれの特徴や違い、また似ている他のスイーツとの違いまでご紹介していきます!
もくじ
プリンは元々イギリス生まれの食べ物で、茶碗蒸しのような食べ物でした。
「プリン」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、甘味とほろ苦いカラメルがかかった、プルンとした食感が魅力の甘いプリンを想像するのではないでしょうか。
今でこそデザートとして定番のプリンですが、もともとは余った肉や野菜を卵に浸して蒸した、日本でいう茶碗蒸しに近い料理だったようです。
プリンの起源は、約5世紀頃、航海中に限りある食材を無駄にしないように余った肉や野菜を卵に浸して蒸したのがきっかけだと言われています。
限られた食料で栄養をとるため、また無駄なく食料を使いきるために、余った食材を卵と一緒に料理したのがプリンの始まりです。
現代のイギリスでは、プディング(プリン)といえば蒸し料理全般を指し、卵、牛乳、小麦粉や香辛料などを使って蒸した料理をまとめてプディングと読んでいます。
プリンが日本で普及し始めたのは、江戸時代後期から明治時代初期と言われており、1872年に「西洋料理通」という料理書の中で、「ポッディング」として紹介されたことが始まりです。
当初は、レストランで食べられる希少な食べ物でしたが、20世紀後半にはプリン粉が普及し、家庭でも作れるスイーツとして広まりました。
日本に浸透しているプリンはプディングの中でもカスタードプディングと呼ばれるものになります。
総務省統計局の家計調査によると、日本で一番プリンの消費額が高いのは埼玉県さいたま市です!
すぐに作れるプリン(カスタードプディング)のレシピをご紹介します。
パンナコッタはイタリア発祥のスイーツで、伝統的な家庭菓子でもあります。
プルプルした食感とつるっとした滑らかな舌触りが特徴で、白い見た目も可愛らしいパンナコッタですが、その名前は作り方に由来しています。
「panna(生クリーム)」と「cotta(煮る)」からなる言葉で、名前通り、生クリームや牛乳、砂糖を混ぜ合わせて加熱し(煮て)、ゼラチンで固めて作るスイーツです。
パンナコッタの発祥の地はイタリア北部の農業が盛んな地域であるピエモンテ州で、1990年代初頭に誕生したと言われています。
現在は、生クリームとゼラチンを使うのが一般的ですが、当時は生クリームやゼラチンが普及しておらず、牛乳をでんぷんで固めていました。
パンナコッタが日本に入ってきたのは1990年代初頭頃で、1994年頃から日本のファミレスやスーパーでパンナコッタが販売されるようになり、そこからブームとなりました。
現在でも家庭で簡単に作れるおやつとして、日本中から親しまれています。
前述の通りパンナコッタの作り方は簡単で、材料も少なく、お菓子作りが初心者という方にもおすすめです。
それでは、簡単に作れるパンナコッタのレシピを紹介します。
プリンとパンナコッタの違いは料理工程にあり、工程の最後の液体を固める際に、卵を使用するかゼラチンを使用するかが最大の違いとなっています。
この違いこそが、食感や味の違いを生み出しているのです。
見た目は似ているプリンとパンナコッタですが、2つの歴史やレシピを見ていくと、それぞれ全く違うスイーツだというのが分かります。
プリン | パンナコッタ | |
---|---|---|
主な材料 | 卵(全卵)、牛乳、砂糖 | 牛乳、生クリーム、ゼラチン、砂糖 |
色 | 黄色 | 白色 |
食感 | しっかりしてる | 滑らかでツルんとしている |
味 | 素朴な味わい | 濃厚な味わい |
プリンは卵を使用するため見た目も淡い黄色になるのに対し、パンナコッタは牛乳と生クリームを使うため見た目は白色になります。
ただし上記はあくまでも一般的なものを想定しており、最近はプリンやパンナコッタも様々な色のものがあるので、色だけで判断するのは難しいでしょう。
プリンは卵の凝固作用により固めていますが、パンナコッタはゼラチンで固めます。
加熱して卵を凝固させるプリンはパンナコッタに比べてしっかりとした食感になりやすい一方、ゼラチンで冷やし固めるパンナコッタはプリンよりも滑らかでツルんとした食感になります。
牛乳、砂糖、卵を基本の材料とするプリンは素朴な優しい味わいが特徴的です。
反対に、生クリームを使用するパンナコッタはプリンと比べ、濃厚でとろっとした味わいになります。
ただしプリンの中には生クリームを使用したプリンもあり、より濃厚な味わいを感じられる物もあります。
プリンと似たスイーツとしてババロアやクリームブリュレがあり、パンナコッタと似ているスイーツとしてムースやブランマンジェが挙げられます。
どれも世界中で愛されているスイーツですが、こちらも違いを聞かれると答えるのが難しいですよね。
最後に、プリンやパンナコッタとそれぞれに似ているスイーツの違いをご紹介していきます。
ババロアはフランス発祥で、名前の由来はフランス語で「バイエルンの」という意味からきており、バイエルン王国に仕えていたフランス人シェフが貴族達に振舞うために考案したものです。
ババロアは、牛乳、砂糖、卵、泡立てた生クリームをゼラチンで固めたスイーツで、「泡立てた生クリーム」を使うというところがポイントになります。
泡立てた生クリームを使うことでふんわりとした軽い舌触りと濃厚な味わいになり、また、最後にゼラチンで冷やし固めるため、ツルんとした食感となります。
プリン | ババロア | |
---|---|---|
主な材料 | 卵(全卵)、牛乳、砂糖 | 泡立てた生クリーム、ゼラチン、牛乳、砂糖、卵(卵黄) |
色 | 黄色 | 白色 |
食感 | しっかりした食感 | ふんわりとした軽い舌触りとツルんとした食感 |
味 | 素朴な味わい | 濃厚な味わい |
クリームブリュレはフランス発祥のスイーツで、「焦がしたクリーム」を意味するフランス語が名前の由来です。
クリームブリュレは、牛乳、砂糖、卵黄、生クリームを使用しますが、全卵ではなく「卵黄」を使用することや「生クリーム」を加える事がプリンとの大きな違いです。
また、蒸した後に、冷めたら砂糖をかけてガスバーナーでキャラメリゼするのもクリームブリュレの特徴だと言えます。
全卵ではなく卵黄を使用する事で、プリンとは異なった滑らかな食感となり、生クリームを加える事で濃厚でクリーミーな味わいになります。
プリン | クリームブリュレ | |
---|---|---|
主な材料 | 卵(全卵)、牛乳、砂糖 | 卵(卵黄)、生クリーム、牛乳、砂糖、グラニュー糖、バニラエッセンス |
色 | 黄色 | 白色 |
食感 | しっかりした食感 | 滑らかな食感 |
味 | 素朴な味わい | 濃厚でクリーミーな味わい |
ババロアと同じでフランス発祥のムースはmousseと書き、フランス語で泡を意味します。
ムースは、泡立てたメレンゲや生クリームを自然に固めた食べ物なので、クリーミーでフワフワとして、名前通りの泡のような食感となるのが特徴的です。
ババロアはスイーツのみですが、ムースは魚やお肉を使った物もあるのが大きな違いとなります。
パンナコッタ | ムース | |
---|---|---|
主な材料 | 牛乳、生クリーム、ゼラチン、砂糖 | 泡立てたメレンゲ、生クリーム、グラニュー糖、牛乳 |
色 | 白色 | 白色 |
食感 | 滑らかでツルんとしている | クリーミーでフワフワしている |
味 | 濃厚な味わい | 甘く濃厚な味わい |
パンナコッタと非常によく似たスイーツとして、ブランマンジェがあります。
ブランマンジェはフランス発祥で、作り方も見た目もパンナコタにそっくりですが、伝統的なレシピとして牛乳ではなくアーモンドミルクを使用しており、そこがパンナコッタとの大きな違いと言えます。
アーモンドミルクを使用しているため、味もアーモンド風味になっています。
パンナコッタ | ブランマンジェ | |
---|---|---|
主な材料 | 牛乳、生クリーム、ゼラチン、砂糖 | 牛乳、アーモンドミルク、生クリーム、砂糖、ゼラチン |
色 | 白色 | 白色 |
食感 | 滑らかでツルんとしている | 滑らかでツルんとしている |
味 | 濃厚な味わい | アーモンド風味 |
今回は、プリンやパンナコッタ、それと似たような冷たいお菓子についてご紹介してきました。
プリンとパンナコッタの最大の違いは液体を固める時に使う材料にあり、卵を使うのがプリンで、ゼラチンを使うのがパンナコッタです。
使用する材料は似ていますが、調理する工程や、材料が1つ違うだけで全く違う味わいや、食感に変化します。
ババロアやムースなど、プリンとパンナコッタに似ているスイーツの特徴やそれぞれの発祥の地もご紹介しましたので、もし旅行に行った際は、本場の味を体験してみてはどうでしょうか。
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