マッコリってどんなお酒？度数は？体に悪いって本当？

日本でも韓国料理は定番となり、韓国のお酒マッコリもお店で飲んだり、ネットやスーパーで購入できる機会が増えてきています。

ですが、まだ飲んだことがないという人も多いのではないのでしょうか。

そもそも「マッコリの原料ってなに？」「アルコール度数が高くて、体に悪いのでは？」と馴染みが少ないので知らないことも多いお酒です。

「どんな味なの？」「どうやって飲むの？」「悪酔いしない？」等、飲んでみたいけどどんなお酒かわからない、そんな疑問を解消する情報をまとめてみました。

この記事を参考に自分に合うマッコリを探してみませんか。

マッコリとはどんなお酒？原料は？

マッコリは白く濁った色が特徴の韓国発祥のお酒で、日本のどぶろくによく似ています。

元々はアワやヒエ、イモ類、トウモロコシなどを原料とした雑穀酒がルーツで、農作業をする人々が疲れを癒し、空腹を満たすために飲まれていたものです。

近年造られているものは米や小麦を主原料とするものが大半ですが、りんごや梨、マンゴーなどの果物や高麗人参やナツメが入ったものなど色々な種類のマッコリがつくられるようになっています。

主原料に麹と水を加えて乳酸発酵させるマッコリは、ほんのりとした甘みとさわやかな風味があるので、女性にも人気があります。

マッコリの度数は高い？

マッコリがどのようなお酒なのかを紹介しましたが、マッコリのアルコール度数はどれくらいなのでしょうか。

マッコリを飲んだことがない人にとっては、そのアルコール度数は未知数ですよね。

この部分ではマッコリのアルコール度数はどのくらいなのか、マッコリ初心者やお酒に強くない人でも飲みやすいのかについて説明します。

度数は高くなく飲みやすい

マッコリのアルコール度数は6〜8％。

ワインの12％、日本酒の15％に比べると約半分、ビールの4～5％よりは少し高いといったところです。

ですので、お酒があまり強くないという方でも飲みやすいのではないでしょうか。

マッコリをジュースや炭酸等で割って、アルコール度数を下げてもおいしく飲むことができます。

マッコリは体に悪いって本当？嬉しい効果をご紹介

「マッコリは体に悪い」という噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

実は、マッコリを飲むことで得られる嬉しい効果はたくさんあります。

ただ、飲みすぎると体に悪影響をもたらすこともあるので、マッコリを飲むときの注意点と共に体への影響を見ていきましょう。

栄養成分が豊富で、体にとって嬉しい効果がたくさん！

マッコリには、他のお酒に比べてたくさんの栄養成分が含まれており、乳酸菌は日本酒に比べて1.2倍、クエン酸は4倍、タンパク質が2.8倍、葉酸は11倍、体の中で作ることができない必須アミノ酸も日本酒より多く含まれています。

そのほかにビタミンB群、ビタミンC、食物繊維、マッコリの発酵のときに発生するコウジ酸などが含まれており、栄養満点であることが分かります。

便通効果が期待できる

発酵食品であるマッコリには乳酸菌がたくさん含まれており、その数は1mlあたり約1億個です。

ヨーグルトなどの乳製品と同程度か若干少ないくらいの量の乳酸菌を含んでいるので、腸内環境のバランスを整えてくれます。

また、マッコリはろ過されず、すりつぶした米などがそのまま入っているので、他の酒類ではほどんど含まれない食物繊維も多く有しているのです。

食物繊維は善玉菌が増える効果や腸のはたらきが良くなり、便秘解消の助けになります。

アンチエイジング効果も！

マッコリに含まれるビタミンB群は肌の代謝に重要な栄養素です。

肌荒れの改善や肌のターンオーバーを正常化させ、つやのある美しい肌をつくります。

またマッコリのビタミンCはコラーゲンの生成を促し、コウジ酸はシミ・そばかすの原因となるメラニンに生成を抑え、美白効果が期待できます。

また、アルコールの影響で血液循環が良くなり、肌の新陳代謝も高まります。

飲み過ぎには注意

甘みを感じることから、マッコリはカロリーが高そうなイメージですが、100mlあたり約46kcalと、ワインや日本酒の約半分、ビールとはほぼ同等のカロリーです。

但し、口当たりよくおいしいからとたくさん飲んでしまっては、当然摂取カロリーも増えてしまいますのでご注意を。

また、マッコリは醸造酒なので、焼酎やウイスキーといった蒸留酒と比べると二日酔いしやすいといわれています。

その理由は、醸造酒に含まれる栄養分です。

体に良いはたらきをする栄養分ですが、体内でアルコールを分解する速度を遅くする原因となっているのです。

肌への悪影響も

飲み過ぎは肌にも悪影響をもたらします。

アルコール代謝の影響により、肌コラーゲンなどのタンパク質が変性・劣化して肌の弾力が失われてしまい、くすみやシワ、たるみにつながるのです。

飲む機会が多い人や二日酔いになる人はアルコール代謝の影響が長引くため、肌への悪影響も大きくなります。

マッコリのアンチエイジング効果も、飲み過ぎては逆効果になってしまいます。

マッコリの体に良い飲み方

アルコール度数もあまり高くなく、甘みある口当たりのいいお酒ですが、飲み過ぎは体に負担をかけてしまいます。

体に良い飲み方で、お酒初心者の人もマッコリを楽しみましょう。

この部分では、マッコリの体に良い飲み方を4つ紹介します。

生マッコリを選ぶ

マッコリは、製造の最終段階で殺菌のために加熱処理されたものと、加熱せずに容器詰めされた非加熱処理のものがあり、非加熱のものを「生マッコリ」といいます。

生マッコリは商品として容器詰めされた後も発酵し続けており、乳酸菌が生きたままなので、加熱処理されたものより乳酸菌の効果が期待できます。

但し、賞味期限が非常に短く、日がたつにつれ、酸味が強くなっていきますが、味の変化が楽しめるともいえるでしょう。

ジュースや炭酸割で飲む

マッコリは冷してストレートで飲むことが多いですが、ジュースや炭酸で割ると飲みやすくなり、おすすめです。

オレンジやリンゴなどのフルーツジュースや、ジュース＋炭酸で割るのもいいでしょう。

同じ乳酸発酵のヨーグルトドリンクで割るのもいいですし、ヨーグルトを加えて、トロリとしたマッコリもおいしくいただけます。

また、ジュースや炭酸で割ることで、ストレートで飲むよりアルコール度数を下げることが出来るので、アルコールに弱い人も飲みやすくなります。

コーヒーやお茶で割るのもおすすめ

意外な組み合せですが、マッコリ2にアイスコーヒー1の割合で合わせるのもおすすめです。

マッコリの甘い味が苦手な人にはコーヒーの苦味で飲みやすくなります。

また、寒い日には温かいマッコリもおすすめですが、アルコールの香りが苦手な人はお茶で割ると、お茶の香りが加わり、アルコール度数も下がるので飲みやすくなります。

休肝日をつくる

便通改善やアンチエイジングなど健康効果が期待できるとはいえ、お酒ですから飲み過ぎには注意が必要です。

お酒の飲み過ぎは肝臓に負担をかけ、アルコール性肝障害など肝臓疾患を引き起こすだけでなく、心疾患や脳疾患、毎日の飲酒はアルコール依存症の発症の原因にもなります。

週に1～2日は休肝日をつくって、程よい量をたしなみ、体をいたわりながらお酒を楽しみましょう。

マッコリの選び方！チェックポイントをご紹介

ネットやスーパーではいろいろな種類のマッコリが販売されています。

たくさんありすぎて、どれを飲めばいいかわからないという人のために、選ぶときのポイントをご紹介します。

「マッコリ」か「生マッコリ」か

加熱処理された「マッコリ」はほどよい酸味、やわらかいコクと甘みが感じられ、マッコリ初心者におすすめです。

長期保存しても味の変化が少ないため、開封前は常温で保存することができ、自分のペースで飲みたいときに楽しむことができます。

但し、開封後は冷蔵庫に入れて保管をします。

非加熱処理の「生マッコリ」は本場韓国の味を楽しみたい人におすすめです。

乳酸発酵が続いている状態なので、微炭酸で酸味が強めです。

「生」なので賞味期限が短く、品質が落ちないように必ず冷蔵庫で保管するようにします。

「プレーンタイプ」か「フレーバータイプ」か

マッコリ特有の酸味や甘みをそのまま楽しむならプレーンタイプがいいでしょう。

また、ジュースや炭酸で割るなど、いろいろな飲み方を楽しみたい人にもプレーンタイプはおすすめです。

飲みやすさを重視するならフレーバータイプです。

甘いお酒が好きな人には、フルーツフレーバーのものがいいでしょう。

酸味が苦手な人は、穀物系のフレーバーがおすすめです。

マッコリの甘みや香りを残しながら、黒豆・さつまいも・栗などのエキスを加えて酸味を抑えています。

ホットで飲むと、穀物フレーバーの香ばしさが引き立ちます。

「韓国産」か「国産」か

韓国発祥のマッコリですが、韓国産だけでなく国産のものも増えてきました。

韓国産は酸味が強く爽やかな飲み口で、本場の味を楽しむことができます。

本場だけに種類も豊富ですので、気分や状況に合わせて選んでみましょう。

日本で醸造された国産マッコリは、「和マッコリ」とも言われ、日本酒の醸造所で仕込まれたものが多くあります。

酸味が控えめでさっぱりしているので、初めてマッコリを飲む人にもおすすめです。

韓国料理だけでなく、和食にも合うようにつくられている商品もあります。

「無添加品」か「添加物あり」か

マッコリのほのかな甘みを再現するために人工甘味料（アスパルテームなど）を使用したものがあります。

もちろん許容基準に合わせて使用されていますが、甘味料の甘みが苦手、添加物を出来るだけ避けたいと考えている人は原材料表示をチェックしてみましょう。

米・麹・麦などだけを使ってシンプルに作られた無添加マッコリは、価格は少し高いですが、素材そのものの甘みを感じられるでしょう。

原料や無添加にこだわる人には国産マッコリがおすすめです。

「大きめサイズ」か「小さめサイズ」か

マッコリには750～1000mlの大きめサイズと、300～360mlの小さめサイズがあります。

大人数で飲むなら、750～1000mlのものがみんなでシェアできていいでしょう。

また、ひとりで飲む場合でも、加熱マッコリの場合は保存がきくので（開封後は冷蔵後での保存になりますが）、このサイズを家においておけば好きなときに飲むことができます。

300～360mlは飲み切りサイズで、ひとりで飲むのにぴったりです。

初めてマッコリを飲む人や、違う種類のマッコリをお試しで飲むのにも丁度いいサイズです。

ラベルや原材料表示をチェック

商品ラベルや原材料表示には上記のチェックポイントについての情報が全て載っています。

原材料表示は小さくて見ることが少ないかもしれませんが、原料原産地、添加物の有無やその種類、容量や賞味期限が載っているので、自分が求めるマッコリを探す手がかりになるでしょう。

マッコリってどんなお酒？度数は？体に悪いって本当？まとめ

韓国のマッコリはアルコール度数はあまり高くなく、甘い口当たりでアレンジも楽しめる飲みやすいお酒です。

食物繊維やビタミンB群・ビタミンC等の栄養成分が含まれているため、便通効果やアンチエイジング効果など体に嬉しい効果も期待できます。

本場の味の生マッコリや飲みやすいフレーバータイプなどいろんな種類があるので、自分なりのこだわりポイントを踏まえて、好みのものを見つけてみてください。

但し、醸造酒のマッコリは二日酔いしやすいため、飲み過ぎには注意です。

体に良い飲み方でマッコリを楽しみましょう。