コーヒーの種類による違いとは?定番コーヒーを苦い順にご紹介!

ゆずまま

「コーヒー通になりたいけど、コーヒーは種類が多いし何が飲みやすいのかイマイチ分からない…。」

そのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

コーヒーはコーヒー豆の種類や焙煎方法、挽き方や淹れ方、飲み方などによって香りや味わい変わってきます。

この記事では、コーヒー豆の種類や焙煎方法、抽出方法や飲み方による味の違いを解説し、定番コーヒーを苦い順に分かりやすくまとめました!

コーヒーの種類ってどのくらいある?

木のテーブルの上にあるコーヒー豆4種類と粉

コーヒーといってもその種類は膨大で、産地や焙煎方法などで味の特徴が変わってきます。

コーヒーにはどれくらいの種類があり、どのような味わいになるのかまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

コーヒー豆の種類による違い

コーヒー豆の名前には主に栽培された「産地(国名)」が付けられていて、コーヒー豆それぞれに味の違いや特徴があります。

有名な8種類のコーヒー豆の特徴と産地を表にまとめました。

銘柄 特徴 産地
キリマンジェロ 深いコクとやわらかな酸味、甘い香り タンザニア
ブルーマウンテン 優雅な香りと上品な口当たり ジャマイカ
モカ 爽やかな酸味と甘み、フルーツや花を想像させる香り イエメン/エチオピア
ブラジル 酸味と苦味が調和したやわらかな口当たり、香り高い ブラジル
グアマテラ 華やかな酸味とコク、甘い後味 グアマテラ
コロンビア コクと濃厚さもありながら優しい酸味と豊かな香り コロンビア
コナ 強い酸味とキレのある味わい、爽やかな香り ハワイ島
マンデリン なめらかな口当たりと深いコク、スパイシーな香り インドネシア

焙煎度や方法による違い

焙煎とは、コーヒーの原料である生豆に熱と圧力を加える工程を指し、「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の大きく3つに分類されています。

この焙煎をすることで、コーヒー豆に含まれる苦味や酸味、甘味、香りなどの独特の風味を引き出すことができるのです。

同じ産地のコーヒー豆でも、焙煎度合いによってさまざまな味わいになるので、同じ味を再現することが非常に難しいというのも焙煎の特徴です。

3種類の焙煎
「浅煎り」
酸味がメインの味わいで苦味は控えめ。
すっきりとした飲み口のアメリカンコーヒー向き。
「中煎り」
酸味と苦味のバランスが良い焙煎度。
コーヒー豆本来の味わいが出やすいので、レギュラーコーヒーに多い。
※レギュラーコーヒーとは、焙煎豆、もしくはそれを挽いた豆のことを指し、飲み物としてのコーヒーの一歩手前の状態です。
「深煎り」
苦味と香ばしさが強く、深いコクが感じられる味わい。
生豆の状態だと味や香りがしない

生豆の状態では味や香りがほとんどなく、飲用に向いていません。

豆の挽き方による違い

コーヒーを飲むためには、コーヒー豆を挽くという作業が必要で、挽き方の違いによっても味や香りに違いが出てきます。

挽いた粒の大きさを「粒度」と言い、粒度は大きく5段階に分類されます。

市販で既に挽かれた豆を購入することもできますが、自分好みの挽き方で挽いて、オリジナルのコーヒーの味わいを楽しんではいかがでしょうか。

豆の挽き方5段階
「極細挽き」
白砂糖と同じくらいの大きさで、苦味が強く出る。
「細挽き」
白砂糖のグラニュー糖の中間くらいの大きさで、苦味とコクをしっかり抽出できる。
「中細挽き」
グラニュー糖と同じくらいの大きさで、バランスの取れた味わいになり、クセがなく飲みやすい。
「中挽き」
グラニュー糖とザラメの中間くらいの大きさ。
雑味が出づらくクリアな味わいになり、すっきりした口当たりで飲みやすい。
「粗挽き」
ザラメと同じくらいの大きさで、苦味が少なめでやや酸味が強い。

粒度の細かさによる味の違い

コーヒーの粒度が細かいほど、お湯との接触面が大きく成分が溶け出しやすくなるため、味が濃くなり苦味が出やすいです。

また、抽出したくない雑味の成分も抽出されやすくなります。

反対に、粒度が大きいほどお湯との接触面が少なくなり成分の抽出が抑えられて薄い味になります。

そのため、粒度が大きいコーヒーは苦味やコクが出にくく、酸味が目立つすっきりした味わいになる傾向があります。

コーヒーの淹れ方による違い6種類

ここまでコーヒー豆の種類や煎り方・挽き方による味の違いをご紹介してきましたが、コーヒーの淹れ方によっても味に違いが出てきます。

コーヒーを淹れる時に最も大切なポイントは、コーヒー豆の余分な成分をお湯に溶かして出させる「抽出」の作業です。

ここからは、抽出方法6つとそれぞれの味わいの違いを解説していきます。

「ペーパードリップ」

ドリッパーと呼ばれる抽出器具を使い、ペーパーフィルター(紙製のフィルター)に入れたコーヒー豆の粉に手動でゆっくりとお湯を注いで抽出する方法です。

ペーパーフィルターは目が細かいので、コーヒーの成分であるコーヒーオイルをしっかりとキャッチし、すっきりとしたクリアな味わいになります。

「ネルドリップ」

紙のフィルターではなく、「ネル」という布製のフィルターで抽出する方法です。

ペーパードリップと比べてフィルターの目が粗くゆっくり抽出できるため、舌触りが滑らかで、深みのあるコクと甘味のあるまろやかな味わいになります。

「フレンチプレス」

ガラスや金属でできたサーバー部分と、金属製のフィルター部分が組み合わさった抽出器具を使います。

挽いたコーヒー豆を金属製のフィルターで濾す抽出方法で、ドリップでは吸い取られたコーヒーオイルの成分がたっぷりと抽出されるので、甘味とコクがあります。

また、豆の鮮度や特徴がダイレクトに感じられるので、コーヒー豆本来の味わいを楽しみたい方にオススメです。

「サイフォン式」

実験装置のような抽出器具で、蒸気圧を利用してお湯に火をかけながら抽出する方法です。

他の抽出方法に比べて、コーヒー豆の粒を入れた瞬間の温度が高いので、豆の香りがたった、すっきりとした味わいになります。

「エスプレッソマシン」

エスプレッソマシンに入れたコーヒー豆に、一気に圧力をかけて瞬時に抽出する方法です。

すばやく少量を抽出するので、エグ味や雑味が少なく濃厚な味に仕上がります。

また、「クレマ」というエスプレッソの液面に浮かぶきめ細かい泡が入ることでより濃厚になり、口当たりが良く香が豊かになります。

「パーコレーター」

ガラスやプラスチック製のポットに、コーヒーの粉を入れるバスケットとお湯を循環させるパイルがついた抽出器具です。

沸騰した蒸気がパイプを通りバスケットにあるコーヒーの粉にかかることで抽出する、沸騰現象を利用した方法になります。

コーヒーの粉にお湯がかかる時間は短いので、香りが飛びやすく薄目の味に仕上がります。

定番コーヒー6種類を苦い順にご紹介!

温かいコーヒーと豆と焙煎器具

多種多様なコーヒーがある中で、コーヒーの苦味が好きという方もいれば苦味が少ない方が飲みやすいという方もいらしゃいますよね。

どのコーヒーが自分好みなのか分からない!という方のために、定番コーヒー6種類を苦い順にまとめてみました。

①インドネシアコーヒー

生産量が少なく高級品でもあるのがインドネシアコーヒーです。

インドネシアコーヒーは苦味と深いコクがあり、酸味が少なく柔らかな味わいが特徴となっています。

様々な焙煎度で楽しめる種類なので、深煎りで苦味とコクを楽しんだり浅煎りで果実のような酸味が感じられる味わいにするのもおすすめです。

苦味レベル5

苦味★★★★★

②ブラジルコーヒー

ブラジルコーヒーは程よい酸味と苦味があり、マイルドな香りが特徴のコーヒーです。

他産地の豆との相性が良く、混ぜることでさらに美味しく飲むことができるので、ブレンドコーヒーとしてもよく使われています。

苦味レベル4

苦味★★★★☆

③ブルーマウンテンコーヒー

苦味や酸味、甘味にコク、全てのバランスが取れた味わいが特徴なのがブルーマウンテンコーヒーです。

中煎りくらいで焙煎してブラックで飲むと、コーヒー自体の良さをダイレクトに感じられます。

苦味レベル3

苦味★★★☆☆

④キリマンジャロコーヒー

キリマンジェロコーヒーを飲むと、酸味と甘味を持ち合わせたフルーツのような味わいを楽しめます。

ブラジル産の豆などをブレンドし、酸味を和らげマイルドな味わいにして飲まれていることが多いコーヒーです。

苦味レベル2

苦味★★☆☆☆

⑤コロンビアコーヒー

生産量わずか3%程ほどの厳選されたコーヒー豆を使ったものがコロンビアコーヒーです。

柑橘系のようなフルーティな甘味と深いコクが特徴で、少し低めの温度で飲むと、濃厚なコクと甘味、控えめな酸味が感じられます。

苦味レベル2

苦味★★☆☆☆

⑥コナコーヒー

コナコーヒーは、はっきりとした強い酸味と熟れたフルーツのような甘い香りで、クセがなく苦みもさほどないのが特徴です。

中煎りで焙煎して、酸味を活かしたさわやかな味わいにすると、美味しく飲むことができるので、興味がある方はぜひ試してみてください。

苦味レベル1

苦味★☆☆☆☆

コーヒーが苦い理由

コーヒーが苦い理由は大きく分けて「焙煎による焦げの苦味」と「焙煎で引き出されたコーヒー豆の成分による苦味」の2つです!

生豆のままでは苦味をほぼ感じることはありません。

生豆には、カフェインやクロロゲン酸、トリゴネリンなどの成分が含まれていて、焙煎で火を通すことでそれらの成分が化学反応を起こし、苦味成分を引き出します。

コーヒーが苦い理由2つ
  • 焙煎による焦げの苦味
  • 焙煎で引き出されたコーヒー豆の成分による苦味

コーヒーの飲み方でも違いはある

マグカップに入った様々な種類のコーヒー

コーヒーの飲み方にも様々な種類があり、それぞれ味わいが大きく異なっています。

ここからは定番メニューから、ミルクなどを使ったアレンジメニュー、エスプレッソベースの飲み方まで種類別に解説していきます。

定番のコーヒーメニュー3種類

定番メニューだからこそ、味の違いをしっかり把握しておきたいですよね。

王道の3種類である「エスプレッソ」「ブレンドコーヒー」「アメリカンコーヒー」の飲み方をそれぞれご紹介していきます。

エスプレッソ

その名前の通り、エスプレッソマシンで圧力を加え一気に抽出してできたコーヒーです。

抽出が短時間なので雑味が出ず、酸味や苦味のバランスが良いのでコーヒー本来のコクの深さを堪能できます。

ブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーは数種類のコーヒー豆を配合しそれぞれの良さを活かした新しい味わいのコーヒーです。

「ブラジル」と「コロンビア」のブランドの豆がよく使われています。

アメリカンコーヒー

アメリカンコーヒーはさっぱりとして飲みやすいカフェの定番メニューです。

浅めの焙煎度の豆を使ったコーヒーで、酸味がやや強く、苦味やコクがまろやかな味わいとなっています。

ミルクやクリームを使ったコーヒー4種類

カフェなどのメニューでよく見かけますが、味の違いを正確に知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

注文の際に迷わないよう「カフェオレ」「カフェラテ」「カプチーノ」「ウィンナーコーヒー」の4種類はチェックしておきましょう。

カフェオレ

深めに焙煎したドリップコーヒーと温めたミルクを同量程度混合したコーヒーがカフェオレです。

半分がミルクを占めるので、そのまま飲むには濃いと感じる程度の深煎りの豆を使い中和させるのがおすすめです。

カフェラテ

カフェラテはエスプレッソにミルクを加えたコーヒーで、エスプレッソとミルクの比率は1:4でミルクが多めです。

エスプレッソは深煎りのコーヒー豆を使うので、苦味が多い味わいとなっています。

カプチーノ

エスプレッソに、スチームドミルクとフォームミルクという蒸気で泡立てられた牛乳を均等な割合で混ぜたコーヒーです。

クリーミーで軽やかな口当たりが特徴で、苦いのが苦手な方におすすめです。

ウィンナーコーヒー

コーヒーの上にふんわりと泡立てたクリームをトッピングしたコーヒーがウィンナーコーヒーです。

クリームの甘味とコーヒーの苦味のバランスが良く、時間とともに変化する風味を段階的に楽しむことができます。

エスプレッソベースの飲み方3種類

エスプレッソベースのコーヒーも種類が豊富です。

「アメリカーノ」「マキアート」「カフェモカ」の3種類はカフェなどでよく見かけるメニューなので、しっかり違いを把握しておきましょう。

アメリカーノ

エスプレッソにお湯を加えて薄めたコーヒーで、エスプレッソ自体の味が濃いので、ドリップコーヒーと同じくらいの濃さになります。

しっかりとした口当たりで、強い風味を感じられるのが特徴です。

マキアート

エスプレッソにフォームミルクを加えたコーヒーがマキアートです。

カフェラテと似ていますが、マキアートの方がミルクの割合が少ないため、よりコーヒーの香りを味わえます。

カフェモカ

カフェモカはエスプレッソにチョコレートシロップと温めたミルクを加えたコーヒーです。

コーヒーの上にホイップクリームやチョコレートソースを加えたりするなどをして、独自のアレンジが楽しめます。

まとめ|コーヒーの種類による違い

この記事ではコーヒー豆の種類や挽き方・煎れ方による味の違いや、定番のコーヒーを苦い順に解説しました。

苦味の強いコーヒーが好きな方は、深煎りでじっくり抽出したインドネシアコーヒーなどおすすめです。

苦味が苦手な方は、短時間で抽出した浅煎りのキリマンジャロコナコーヒーなどが飲みやすいので試してみてください。

また、コーヒーに砂糖やミルクを入れたり、クリームをトッピングして苦味を抑えるなどアレンジをするのも楽しみ方の1つです。

自分好みのコーヒーを見つけて、カフェタイムをより楽しく過ごしましょう!

執筆者
ゆずまま
ゆずまま
ゆずまま
主婦

1歳の女の子を育てる主婦です。人間の生活基盤となる衣食住に関しての情報収集や発信を得意としています。
また、家族が健康で元気に過ごせる食事作りを心がけ、料理のノウハウや食の知識を日々深めています。

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