栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?効果や飲み方の違いを徹底解説!

ちえ

仕事や勉強を頑張りたい時、運転時やリフレッシュしたい時など、ドラッグストアやコンビニで手軽に買える栄養ドリンクやエナジードリンクを飲む方も多いのではないでしょうか。

どちらもエネルギーチャージしたい時に飲むものですが、この栄養ドリンクとエナジードリンクの違いが分かりますか?

実は栄養ドリンクとエナジードリンクには明確な違いがあり、自分の目的に合ったものを上手に選ぶことで効果を得ることができます。

そこでこの記事では、栄養ドリンクとエナジードリンクの違い、それぞれの効果や飲み方、注意点を解説します。

この記事のポイント
  • 栄養ドリンクは「医薬品」や「医薬部外品」
  • エナジードリンクは「清涼飲料水」
  • カフェインや糖質の過剰摂取に注意

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?

エナジードリンクの缶2つと中身が注がれたコップ

栄養ドリンクとエナジードリンクは分類上の違いがあり、含まれる成分も異なります。

成分や効果効能の表示、服用量の制限の有無についてそれぞれ解説します。

違い①分類上の違い

栄養ドリンクとエナジードリンクの分類上の違いについてまとめました。

栄養ドリンク エナジードリンク
分類 医薬品、医薬部外品 清涼飲料水
成分配合量の義務
服用量の制限
あり なし
具体的な効能・効果の表示 できる できない

「医薬品」または「医薬部外品」に分類される栄養ドリンクは、有効な成分が配合されていて、効能や予防・改善の効果が認められているので、商品のラベルに具体的な効果・効能を表記できます。

成分配合量の表示が義務付けられており、服用量も定められています。

「医薬品」と「医薬部外品」の違いは下記のようになっています。

医薬品:主に「治療・予防」を目的に用いられ、配合されている有効成分の効果・効能が認められているもの
医薬部外品:主に「防止・衛生」を目的に用いられ、一定の濃度で配合されている有効成分の効果効能が認められており、人体に対する作用がおだやかなもの

引用: 株式会社ズー メディカル ポータルサイト

一方エナジードリンクは、スポーツドリンクなどと同じ「清涼飲料水」に分類されているので、摂取量の制限もありません。

成分配合量の表示義務もありませんが、商品の効果・効能を具体的に表記することができないので、抽象的な宣伝文句が記載されていることが多いのも特徴です。

違い②成分の違い

栄養ドリンクとエナジードリンクにそれぞれ含まれる特徴的な成分と主な効果をまとめました。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
飲み物 成分 効果
栄養ドリンク ビタミン ・糖質の代謝促進
・健康な肌や髪を作る
タウリン ・疲労回復
・肝機能/心機能向上
カフェイン ・眠気覚まし
・利尿作用による老廃物輩出
生薬 ・滋養強壮
・整腸
・抗炎症
エナジードリンク カフェイン ・眠気覚まし
・利尿作用による老廃物輩出
アルギニン ・成長ホルモン分泌促進
・免疫機能向上
ビタミン ・糖質の代謝促進
・健康な肌や髪を作る
糖類 ・エネルギー源

参考:
疲労回復におすすめ!栄養ドリンクの効果と飲み方を解説|健康ねっと
「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」はどう選べばいい?|大正健康ナビ|大正製薬
栄養ドリンクを飲むタイミングは?|大鵬薬品工業株式会社

エナジードリンクは、カフェインやアルギニン、ビタミンや糖類が含まれ、食品衛生法で食品添加物と認められている成分のみ使用できます。

また、栄養ドリンクに配合されることの多い「タウリン」などの成分は、医薬品扱いになるので日本ではエナジードリンクに配合することができません。(輸入された海外製のエナジードリンクには配合されているものもあります。)

栄養ドリンクとエナジードリンクの効果の違いは?

蓋が開いた栄養ドリンク

栄養ドリンクとエナジードリンクは効果に違いがあるので、自分に合ったものを選ぶ必要があります。

ラベルに記載されている効能や含まれている栄養素、味や炭酸、カフェインの含有量などを参考にしましょう。

具体的な体の不調には栄養ドリンク

栄養ドリンクは種類によって効果が異なりますが、ラベルに具体的な効能・効果が記載されているので、目的に合ったものを選ぶことができます。

例えば以下のものが挙げられるので、自分の改善したい不調に合わせて選びましょう。

栄養ドリンクのラベルに記載されている効能・効果
  • 疲労回復
  • 眠気覚まし
  • 風邪予防
  • 二日酔いの軽減
  • 目の疲れ
  • 肌の不調改善

就寝前に飲めるノンカフェインタイプや、病中病後の栄養補給タイプなどもあります。

ドラッグストアで買う時には、薬剤師さんや登録販売者に不調を伝えて一緒に選んでもらうのもオススメです。

気分をスッキリさせたいならエナジードリンク

エナジードリンクはカフェインや糖質、炭酸が含まれているので、気分をすっきりさせてリフレッシュしたい時に向いています。

カフェインには、筋肉や神経を刺激して興奮させることで疲労感を和らげたり、交感神経を優位な状態にして眠気を覚ます効果があります。

カフェインの量は商品によって異なるので、眠気の程度やすっきりさせたい度合いによって選ぶのも良いでしょう。

カフェインを避けたい時にはノンカフェインタイプや、味や香りでリラックスした気分になれる商品もあります。

糖質が気になる方は注意

糖は吸収が早いので、素早くエネルギー補給することができるのが特徴です。
糖質が気になる方向けにも低カロリーやゼロカロリーなどの商品がありますので、色々な種類や味の中から自分の好みに合うものを見つけてくださいね。

栄養ドリンクとエナジードリンクの正しい飲み方

パソコンの前に座り栄養ドリンクを手に持つ男性

栄養ドリンクやエナジードリンクを正しく飲むことで、効果がより感じられます。

目的や生活スタイルに合わせて、飲むタイミングを調整すると良いでしょう。

栄養ドリンクの正しい飲み方

栄養ドリンクは目的に合わせて選び、効果・効能などをしっかり確認しましょう。

例えば、以下のような不調を改善したい時に摂取します。

  • 疲労回復したい時
  • 病中病後など体力消耗時の栄養補給をしたい時
  • 虚弱体質等の体の不調を改善したい時
  • 集中力を高めたい時
  • 目や肩、腰などの不調を改善したい時

また、商品に記載されているタイミングがあればそれに従って飲みましょう。

ビタミンB群などを含む疲労回復タイプは就寝前に飲むことで、就寝中の細胞の修復が活発になる間に栄養を吸収して効率よく回復できます。

カフェインが含まれているタイプのものは、朝に飲むのがオススメです。

脳がスッキリしてすばやく効果を感じることができ、速やかに栄養補給できますし、夜の睡眠の妨げにもなりません。

飲むタイミングが決まっていないものは食後がおすすめ

身体に食べ物がある状態に飲むと血糖値の急上昇を防ぐことができ、栄養素がゆっくりと腸を流れるので栄養を吸収しやすくなります。

エナジードリンクの正しい飲み方

エナジードリンクは飲むタイミングが特に決められていませんが、カフェインは摂取してから約30分〜60分程で効果が出ると言われています。

勉強などで眠気を覚まして集中したい時間から逆算したり、食後などの眠くなる時間より前に飲んでおくのがオススメです。

遅くまで起きていたい時や素早く眠気を覚ましたい時には、カフェインが1缶に100mg以上と多めに入ったものが効果的です。

4〜8時間程効果が続きますが、体質によってはもっと長い可能性があるので、就寝時間を考慮した上で飲むようにしてくださいね。

また、仕事や勉強の際に手早くエネルギー補給したい時には、ぶどう糖などの糖質が含まれている商品が良いでしょう。

夜に飲みたい時やカロリーが気になる方向けに、カフェインレスや無糖などもあります。

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栄養ドリンクとエナジードリンクを飲む時の注意点

缶からコップに注がれるエナジードリンク

栄養ドリンクもエナジードリンクも、上手に取り入れることで良い効果が期待できますが、飲みすぎると逆に健康に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

バランスの良い食事や適切な睡眠をとったうえで、あくまで生活のサポートとして飲むことをオススメします。

栄養ドリンクを飲む時の注意点

栄養ドリンクは効果があるからと言って飲みすぎないように、記載されている用法容量を守りましょう。

栄養ドリンクには、微量にアルコールが含まれている商品もあります。

服用している薬があるときや風邪薬を飲んでいる時は、組み合わせによっては副作用が起こる可能性があるので、併用可能か確認しておくと安心です。

また、妊婦さんや授乳している方は「産前産後の栄養補給」など、妊娠中や授乳期の栄養補給を目的に飲める商品もありますが、妊娠中などに推奨されていない商品もあるので、注意書きを確認してください。

他にも、持病を持っている方や服薬している方、体質的に不安のある方は、栄養ドリンクの成分で、思わぬところに影響がでることもあるので、事前に医師や薬剤師さんに相談することをオススメします。

エナジードリンクを飲む時の注意点

エナジードリンクはカフェインと糖質の含有量が多いものもあるので、服用量の制限がないからといって過剰摂取しないように注意が必要です。

エナジードリンクを飲むときの注意点
  • カフェインの過剰摂取
  • 糖質の過剰摂取
  • 糖質の過剰摂取

カフェインの過剰摂取

カフェインの摂り過ぎは、中枢神経系の刺激によるめまいや、不整脈、心拍数の増加などの症状を引き起こす可能性があります。

日常で摂取するコーヒーや緑茶、チョコレートなどにもカフェインは含まれるので、これらの食品をよく摂る方はエナジードリンクを飲み過ぎないようにしましょう。

日本での規定はありませんが「欧州食品安全機関」では、健康のためにカフェイン量は1日400mg未満、1回200mg未満が推奨されています。

頭痛薬などにもカフェインが含まれていることがあるので確認しておくと安心です。

また、カフェインは眠気覚ましには良いですが、夕方以降に飲むことで夜に眠れなくなってしまうことがありますので、カフェイン含有量が少なめだったり、ノンカフェインの商品を上手に活用してくださいね。

子供や妊娠中、授乳中などの方は、エナジードリンクによっては摂取を推奨していないものもあるので注意書きを確認しておきましょう。

糖質の過剰摂取

エナジードリンクには糖質が多く含まれている商品もあります。

糖質を摂り過ぎると血糖値の急上昇やその後の急降下により、集中力が低下したりイライラしたりすることがあります。

エナジードリンクの糖でスッキリ元気がでても、それは実際に疲れがとれたわけではなく一時的なものなので、頼り過ぎないように注意しましょう。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?まとめ

この記事のポイント
  • 栄養ドリンクは「医薬品」や「医薬部外品」
  • エナジードリンクは「清涼飲料水」
  • カフェインや糖質の過剰摂取に注意

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いについて解説しました。

栄養ドリンクは医薬品または医薬部外品で、効果効能が表記されています。

具体的な体の不調に合わせて、自分に合ったものを選んで飲むことができますが、持病や服薬がある方は、事前に医師などに相談しておくことをオススメします。

エナジードリンクは清涼飲料水なので効果は書かれておらず、服用量などの制限もありませんが、飲みすぎはカフェインや糖分の摂り過ぎとなり健康に害が出る可能性があるので注意が必要です。

それぞれの特徴を知ったうえで上手に選んで飲むことで、疲労回復や栄養補給、リフレッシュなどに役立てることができるでしょう。

執筆者
ちえ
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主婦

家族に美味しい食事を作りたい、2児の母です。
時短で効率的、そしてなるべく節約できる料理の情報収集に余念がありません。
食べることが好きで、旅行や転勤で各地の美味しいものを発見することが趣味です。
日々の食生活がさらに楽しくなるよう、情報やアイデアを共有していきたいと思います。

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