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チョコレートケーキと聞くと、どのようなケーキを想像しますか?
実はチョコレートケーキには様々な種類があり、それぞれ発祥の国や歴史が違うのです。
チョコレートケーキのことを詳しく知ることで、普段何気なく食べていたチョコレートケーキがより味わい深くなるかもしれません。
この記事では定番のものから日本では馴染みのない珍しいチョコレートケーキまで多種多様なケーキを、名前の由来や歴史などに着目しまとめてみました。
世界各国の様々なチョコレートケーキ26種類をご紹介していきます。
もくじ
おしゃれスイーツ大国といったイメージのあるフランスでは、どのようなチョコレートケーキが生まれたのでしょうか?
おしゃれなカフェでよく見かけるフォンダン・オ・ショコラやガトー・オ・ショコラもフランス発祥で、他にも美味しいチョコレートケーキがたくさんあります。
そんなフランス発祥のチョコレートケーキ10種類をご紹介していきます。
1955年、パリの洋菓子店「ダロワイヨ」のオーナーであるシリアック・ガビヨンによって考案されたと言われるチョコレートケーキです。
コーヒー風味のシロップを染み込ませたビスキュイ・ジョコンドという薄い生地を何層にも重ねて、その間にガナッシュやバタークリームをサンドしています。
ケーキの表面はチョコレートと金箔でコーティングされており、高さは3cm未満と低くすることで、何層にも積み重なったチョコレートとコーヒーの味を一口で味わうことができるのです。
19世紀初頭にフランスのパティシエが考案したケーキで、名前の由来はフランス語で稲妻という意味の「エクレール」から来ていると言われています。
由来の理由は「中身がこぼれてしまわないうちに、稲妻のように素早く食べなければいけないケーキだから」や「生地の表面に入っているヒビが稲妻のようだから」と様々です。
現在はクリームやカスタードを詰めた細長いシュー生地にチョコレートをかけたものがエクレアと呼ばれています。
しかし、考案されたばかりの頃のエクレアは、シュー生地ではなくパンにコーヒー風味の生クリームを挟んだものだったようです。
切り株や薪などの形をしたクリスマスに食べるチョコレートケーキとして有名なのがブッシュ・ド・ノエルです。
「ブッシュ」はフランス語で薪や丸太という意味で、「ノエル」はクリスマスを意味しています。
ロールケーキをチョコレートクリームなどでコーティングしてデコレーションされているものが一般的です。
クリスマスに食べられるようになった理由は諸説あり、「キリストの誕生を祝って薪を夜通し燃やしたことが由来になっているから」「クリスマスに燃やした薪の灰が厄除けになるという言い伝えが由来になっているから」などが挙げられます。
チョコレートタルトのことをフランス語でタルト・オ・ショコラと呼びます。
一般的にはパート・シュクレという種類のタルト台にガナッシュを流し込んだもののことを指すそうです。
ガナッシュにナッツなどが入ったものなど、パティスリーごとにアレンジの効いたタルト・オ・ショコラが楽しめます。
ガトー・オ・ショコラはフランス語で焼いたチョコレートという意味で、「クラシック・ショコラ」とも呼ばれる、フランスの伝統的なチョコレートケーキです。
チョコレートに卵黄やバターなどを加え、小麦粉とメレンゲを混ぜて焼き上げたというとてもシンプルなもので、卵黄とメレンゲの代わりに全卵を使用するとブラウニーになります。
メレンゲを使用しているガトー・オ・ショコラはブラウニーと比較するとよりしっとりとしているという特徴があります。
また、メレンゲを使用せずに焼くと、テリーヌショコラというより濃厚なケーキができあがります。
チョコレート、ナッツ、バターを使用した濃厚かつナッツの風味豊かなチョコレートケーキです。
レーヌ・ド・サバは「シバの女王」という意味で、ケーキの美しい焼き色がまるで旧約聖書に登場する「シバの女王」のようだったため、その名がついたと言われています。
一般的には丸型のケーキですが、中にはリング型のものもあり、トッピングとしてホイップクリームが添えられることもあります。
日本ではなかなかお目にかかれないケーキですので、店頭などで見つけたら是非購入してみましょう。
日本でも大人気なフォンダン・オ・ショコラは、中にとろりとしたチョコレートソースが入っているのが特徴です。
「フォンダン」はフランス語で「溶ける」や「柔らかい」という意味で、フォンダン・オ・ショコラは「柔らかいチョコレート菓子」という意味になります。
食べる前に温める種類のものと、冷えた状態のまま食べる種類のものがあるため、購入の際におすすめの食べ方を店頭で確認しておきましょう。
本来のフォンダン・オ・ショコラは、しっとりさせたブラウニーのような口溶けの良いケーキのことを指しており、とろりとしたソースは入っていないようです。
「テリーヌ型で焼いたチョコレート」という意味のチョコレートケーキがショコラテリーヌです。
ガトーショコラとは異なり、メレンゲ・小麦粉を入れずに焼き上げることでねっとり濃厚に仕上がります。
バターをたっぷり使用することでより濃厚さがアップするので、自分で作る時はぜひ試してみてください。
ルーローはフランス語で巻物という意味で、その名の通り、チョコレートロールケーキのことを指しています。
チョコレートマニアの間では有名な垣本晃宏さんがシェフパティシエを務める「アサンブラージュカキモト」のルーロー・ショコラは、テレビ番組で紹介されるほどの超絶品です。
ムース・オ・ショコラはチョコレートムースのケーキのことです。
一般的には、チョコレート、卵黄、卵白(メレンゲ)、生クリーム、砂糖などの材料を混ぜ合わせて型に流し入れ、冷やし固めることで完成します。
ご家庭でも比較的お手軽に作ることができるチョコレートケーキと言えますね。
フランス以外のヨーロッパ諸国を発祥としたチョコレートケーキも多くの種類があります。
日本で多くの人から親しまれているティラミスも、元を辿ればヨーロッパ発祥のチョコレートケーキです。
ここでは、オーストリアをはじめとしたヨーロッパの国々の多様なチョコレートケーキを7種類ご紹介していきます。
ザッハ・トルテは、1832年にオーストリアで発祥したチョコレートケーキでチョコレートケーキの王様とも呼ばれています。
名前の由来は考案者であるフランツ・ザッハーの名前から来ているそうです。
チョコレート風味の生地に、アプリコットジャムをサンド、もしくは表面に塗ってあり、さらに上からチョコレートでコーティングしてあるものがポピュラーな形となります。
一口食べたらチョコレートの甘味とジャムの酸味が生み出すハーモニーの虜になること間違い無しです。
ガラシュケーキは地元ブルガリアではよく食べられているケーキで、19世紀後半にブルガリアのコスタ・ガラシュが発案したと言われています。
チョコレート風味のスポンジ生地を何層にも重ね、その間にバター、胡桃、メレンゲなどで作られたガナッシュをサンドし、表面をチョコレートでコーティングされているのが特徴です。
チョコレートの濃厚な風味と胡桃の歯応えがとても美味しいチョコレートケーキとなっています。
ギネスケーキはギネスビールを使って作られています。
ギネスビールはアイルランドで有名な黒ビールの種類で、それを使ったギネスケーキは地元アイルランドではとても一般的なケーキです。
チョコレートとギネスビールでできた生地に、ビール泡のような生クリームかサワークリームが乗っていて、チョコレートの甘味とビールの苦味が感じられる大人向けの味と言えるでしょう。
18世紀イギリスで発祥したパウンドケーキに、チョコレートが入ったものがケーク・オ・ショコラです。
チョコレートパウンド生地の中にはナッツや洋酒に漬け込んだドライフルーツなどが入ることもあり、様々なバリエーションがあります。
日本でも多くのお店で売られているケーキなので、お店ごとの味を研究するのも面白いかもしれませんね。
トルタ・カプレーゼはイタリアのカプリ島で発祥した小麦粉を使わないチョコレートケーキです。
小麦粉ではなく、アーモンドや胡桃の粉を使っているそうで、このチョコレートケーキの起源や由来ははっきり分かっていません。
1番有力な説は、カプリ島の療養所で作られたものが観光客経由で広まったというものです。
1887年にハンガリーのヨーゼフ・ドボシュによって作られ、歴代の皇帝にも愛されてきたチョコレートケーキです。
スポンジケーキとチョコレートクリームが何層にも重なっていて断面が美しいのが特徴で、ケーキ上部にキャラメル生地が乗っていて、この光沢も美しいと言われています。
日本ではあまり売っているお店を見かけないケーキですね。
ティラミスは1960年代にイタリアで発祥したチョコレートケーキです。
エスプレッソコーヒーを染み込ませたスポンジケーキの層とマスカルポーネチーズクリーム、ココアパウダーの層を交互に重ねて、最後にココアパウダーをまぶしたものが一般的です。
中には、スポンジケーキの部分が細かく砕いたビスコッティというクッキーのようなものでできているティラミスもあります。
日本では、1990年頃にHanakoという人気雑誌がきっかけで大ブームが起こりました。
ここまでヨーロッパを中心としたチョコレートケーキをご紹介してきましたが、ここからはアメリカ発祥のチョコレートケーキをご紹介していきます。
様々な人種や文化が交わる国でもあるアメリカでは、一体どのようなチョコレートケーキがあるのでしょうか。
1852年にアメリカのサミュエル・ジャーマンによって考案された「ベーカーズジャーマンスイートチョコ」を使用していたため、ジャーマンケーキと呼ばれるようになりました。
特徴はなんといってもチョコレートケーキの上にたっぷりと塗られた甘いココナッツフィリングで、想像しただけで甘さでやられてしまいそうですね。
また、チョコレートケーキは、チョコレートスポンジ生地の間にチョコレートクリームとバタークリームをサンドしたものとなっています。
日本ではあまり見かけませんが、アメリカと縁深い沖縄では売られてる店もあるようです。
ブラウニーは1880年代後半にシカゴのホテルシェフが考案したとされる、アメリカの伝統的なお菓子です。
なぜブラウニーという名前がついたのかは諸説ありますが、ストレートに「茶色(ブラウン)だから」だと言われています。
チョコレート、バター、小麦粉などを混ぜ合わせて焼いたシンプルなチョコレートケーキで、平たい正方形をしているのが大きな特徴です。
生地の中には胡桃などのナッツや、チョコチップなどが入っている場合もあります。
チョコレートを使用せず、ブラウンシュガーで作ったブラウニーのことは、その色から「ブロンディ」と呼ばれます。
ニューヨークの停電という意味の真っ黒なチョコレートケーキがブラックアウトケーキです。
バスクチーズケーキのように焼き色で真っ黒なのではなく、チョコレートの色でこれでもかというくらい真っ黒なケーキとなっています。
第2次世界大戦の時代にブルックリンのケーキ屋さんが作り出したケーキで、敵機から街明かりが見えないように電灯を消す訓練が元になっているそうです。
現在、ブラックアウトケーキを考案したお店は閉店していますが、アメリカ国内の様々なケーキ屋さんで購入できます。
クレイジーケーキは、物資が不足していた第2次世界大戦の頃に広まったアメリカのケーキで、別名は、ワッキーケーキ、ジョーケーキ、第2次世界大戦ケーキなどがあります。
材料は、薄力粉、水、酢、重曹、ココアパウダー、食塩、バニラエッセンス、植物油で卵や乳製品を一切使用しない、とても素朴な仕上がりとなっています。
アメリカの他に、イギリスでも有名なケーキで、現在ではバリエーションが豊富になり、アイスやクリームがトッピングされることも多いそうです。
物資が少ない時代に作り出されたケーキではありますが、現代でも食べられ続けているということは、とても美味しいのでしょう。
ブラウニーと並んでとてもストレートな名前の由来を持つミシシッピーマッドパイ。
アメリカのタルトケーキのことで、「ミシシッピー河の泥」という意味です。
とても濃厚なチョコレートケーキで、チョコレート生地の中に、粘ついたチョコレートが入っているという特徴を持ちます。
サクサクのタルト生地の中にねっとりとしたチョコレートがあり、生地の上には生クリームが乗り、さらになぜかアイスを添えて提供されることが多いです。
1900年頃にアメリカ南部で発祥したチョコレートケーキがレッド・ヴェルヴェット・ケーキです。
赤い見た目がとても特徴的なチョコレートケーキで、材料のココア・重曹・酢が化学反応を起こし、ココアに含まれるアントシアニンの発色がよくなることで、スポンジ生地が鮮やかな赤色になっています。
そのため、他のチョコレートケーキと違って酸味が強めという特徴も持っています。
近年では、食紅を加えたり、ビーツを加えることで生地を赤くする手法も取り入れられています。
ここまで、フランスをはじめとしたヨーロッパ諸国や、アメリカ発祥のチョコレートケーキの種類を見てきました。
最後に、その他の国のチョコレートケーキを3種類ご紹介していきます。
どのチョコレートケーキも日本ではあまり馴染みのいない名前ですが、お店や通販、もしくは自宅で作れば手軽に味を楽しむことができます。
チョコレートスポンジ生地と、キルシュというお酒に漬けた赤いさくらんぼを散らしたホイップクリームとを何層にも交互に重ねたケーキです。
表面には、削ったチョコレートやホイップクリームにも入っているキルシュ漬けのさくらんぼがデコレーションされており、大人なお味が楽しめます。
発祥はドイツですが、ドイツ・オーストリア・フランスのアルザス地方といった広い範囲で知られているケーキで、「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」はドイツでの呼び名です。
フランスでは「黒い森」という意味の「フォレノワール」という名前で親しまれています。
マンデルンレーリュッケンは、ドイツ発祥で「鹿の背中」という意味を持つ伝統的なケーキの1つです。
ココア生地とアーモンド生地でできており、かまぼこのような形をしているケーキで、かまぼこのカーブがある面には、スライスしたアーモンドが散りばめられておりまるで鹿の背中のように見えます。
チョコレートとアーモンドを両方楽しみたい人は是非食べてみてくださいね。
オーストラリア発祥の伝統的なお菓子である「ラミントン」は、一口サイズの四角いスポンジケーキをチョコレートソースでコーティングして、上にココナッツをまぶしたチョコレートケーキです。
ラミントンという名前の由来は諸説あり、19世紀末頃のオーストラリア・クイーンズランド州総督、ラミントン卿の名前に因んだという説が有名です。
ヨーロッパを中心に世界のチョコレートケーキを26種類紹介してきましたが、そのバリエーションはとても豊富であることが分かりました。
どの種類のチョコレートケーキにも歴史や独自の特徴を持っていますね。
また、名前の由来も人名から因んだものや、見た目そのままのものなど多種多様で、日本では見かけない面白い形のチョコレートケーキもあります。
チョコレートケーキを取り扱っているカフェを探したり、旅行で偶然見かけた店に入るなど様々な方法で、自分好みのチョコレートケーキを探してみてください。
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