おやつの語源・由来はどこから?なぜ「3時のおやつ」と言うのか解説!

jima

「3時のおやつ」は誰もが一度は耳にする言葉です。

日本人のほとんどが、おやつの時間と聞いたら3時を思い浮かべますが、なぜ「3時のおやつ」なのでしょうか?

この記事ではおやつの語源から、なぜ「3時のおやつ」と呼ばれているのか、その由来をお伝えします。

また、おやつに食べるおかしの語源や由来、医学・栄養学からおすすめするおやつを食べる時間帯や、日本と世界各国のおやつを食べる時間の比較までご紹介していきます。

おやつの語源は?なんで3時のおやつなの?

おやつを食べている少女

おやつの語源は江戸時代に使われていた「八つ(やつ)」という時間の単位を表す言葉にあります。

当時は「十二時辰」という2時間ごとに区切った時間の数え方をしており、「八つ」は午後2~4時を指し「八つ時」と呼ばれていました。

八つ時に間食をとっていたのがおやつの由来

江戸時代は朝と夕方に食事をする1日2食の生活が一般的だったので、当時の人々はお腹が空いてくる「八つ時」に間食をとっていました。

最初は働いている大人のためのもので、団子や炒り米など軽食の要素が強く、甘いものを食べ始めたのは第8代将軍徳川吉宗によって砂糖の国内生産が盛んになってからです。

この「八つ時」に間食をとる風習が続き、「3時のおやつ」として現代まで残ったと言われています。

なんで今は「3時のおやつ」なの?

おやつの由来である「八つ」は午後2~4時を指すのに、なぜ現代に広がっているのは「3時のおやつ」なのでしょうか。

その由来は、1962年から現在まで約60年続いている「文明堂のカステラ」のCMにあります。

長年に渡りCMの音楽で「~カステラ1番電話は2番、3時のおやつは文明堂~」という歌詞を流し、日本に「3時のおやつ」というフレーズを浸透させたのです。

「電話が2番」である理由

電話が普及しだした頃は電話をつなぐ際に「交換手」を経由する必要があり、その際の番号が文明堂の場合は2番でした。語呂の良さから2番を使用し、その名残は現在の電話番号にも受け継がれています。

参考:文明堂『なんで「電話は二番」? 文明堂のキャッチフレーズ』

おやつに食べられるお菓子の語源・由来10選

紅茶とビスケットと松ぼっくり

現代のおやつは、カステラやお団子、ティラミスなど様々なお菓子が食べられており、そのお菓子1つ1つにも語源や由来があります。

お菓子の語源や由来をちょっとした豆知識として友達や家族に話せば、その場が盛り上がり、おやつ時間をさらに楽しく過ごせるでしょう。

お菓子の名前の語源・由来は諸説あるものが多いため、最も有力とされているものを中心に代表的なお菓子の名前の語源・由来をご紹介します。

おやつに食べられるお菓子の語源・由来10選
  1. カステラの語源・由来
  2. 団子の語源・由来
  3. 金平糖の語源・由来
  4. マシュマロの語源・由来
  5. ティラミスの語源・由来
  6. タピオカの語源・由来
  7. エクレアの語源・由来
  8. クレープの語源・由来
  9. フレンチトーストの語源・由来
  10. ラムネの語源・由来

①カステラの語源・由来

先述の通り、日本で「3時のおやつ」を広めた文明堂の主力商品でもあるカステラ。

そのカステラの語源は、スペイン語の「Castilla(カスティーリャ)」です。

「Castilla」とは昔スペインにあった王国の名前で、そこでカステラが食べられていたと言われていることが由来となっています。

福砂屋 カステラ小切れ0.6号

②団子の語源・由来

団子の語源は、奈良時代に仏前の供え物として唐から輸入された「団喜(だんき)」です。

現代のシュウマイのような形をしており、中にあんが入っていて、「歓喜団(かんきだん)」とも呼ばれていました。

後に、形が碁石に似ていたことが由来となって「ご」という言葉がつき、「団子」に変わっていったそうです。

エンタメ旅館 山焼きだんご きなこ餅

③金平糖の語源・由来

金平糖は、ポルトガル語で砂糖菓子を意味する「confeito(コンフェイト)」が語源です。

実は金平糖の漢字は当て字で、近世では「金米糖」や「金餅糖」、「糖花」とも呼ばれていました。

豆富本舗 京都 四季のうつろい

④マシュマロの語源・由来

マシュマロの語源は、マシュマロの材料の1つでもある「ウスベニタチアオイ」の英名「Marsh mallow(マーシュマロウ)」が由来です。

「Marsh mallow」は古代エジプトから生えていた植物で、当時の王族はこの根をすり潰して喉や胃腸の薬にしていました。

エイワ ホワイトプチマシュマロ

⑤ティラミスの語源・由来

ティラミスの語源はイタリア語の「tira(引っ張って」と「mi(私)」と「su(上へ)」の3つを組み合わせたものが由来です。

この3つの言葉を意訳すると「私を元気づけて」という意味になり、そこから転じて「元気づけてくれるお菓子」という意味になっています。

tiramissimo ティラミス 4個 Bセット

⑥タピオカの語源・由来

少し前に日本で大流行したタピオカのルーツはブラジルにあります。

その語源はブラジル先住民がデンプン製造法を「tipi’óka(ティピオカ)」と言っていたことが由来となっています。

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⑦エクレアの語源・由来

エクレアの語源はフランス語で「稲妻・電光」を意味する「éclair(エクレール)」です。

諸説ありますが、エクレアのクリームが出ないように稲妻のような早さで食べないといけないという由来が、最も有力とされています。

その他にも、「シュー生地の亀裂が稲妻に似ている」「光に反射したチョコレートが稲妻のように見える」などがあります。

餃子の王国 北海道エクレア 2個

⑧クレープの語源・由来

クレープはフランス語で「ちりめん」を意味する「crêpe(クレップ)」が語源です。

クレープの生地を焼いた時に、滑らかだった表面にちりめんのようなシワが入ることが由来だと言われています。

フレンズスイーツ フレンズクレープいちご味

⑨フレンチトーストの語源・由来

フレンチトーストの由来はフランスにあると思われていることが多いのですが、実はアメリカにあります。

1724年、アメリカの酒屋の店主「ジョーゼフ・フレンチ」が料理に自分の名前をつけたことが由来となっています。

八天堂 フレンチトースト5個詰合せ

⑩ラムネの語源・由来

ラムネは、1865年に長崎で藤瀬半兵衛という人物が「レモネード」を「レモン水」と名付けて販売していたことが由来となっています。

当時、「レモン水」という名前は広がらず、後に「レモネード」が訛って「ラムネ」になりました。

【Lemonade(レモネード)】⇒【Lamune】⇒【Ramune(ラムネ)】

ハタ鉱泉 瓶ラムネ 200ml

3時におやつは食べた方が良い!

芝生に寝っ転がって足の裏を向けているいる3人

「3時のおやつ」の由来はCMの音楽だとご紹介しましたが、実は医学・栄養学的にも「3時のおやつ」は推奨されています。

健康に良いのはもちろん、ダイエットや糖質制限中の方でもおやつを食べられる時間が3時なのです。

ここからは3時におやつを食べた方がいい理由を3つご紹介していきます。

3時におやつを食べた方がいい理由3つ
  1. 3時のおやつは太りにくい
  2. 体や脳を動かすエネルギーになる
  3. リラックスできる

①3時のおやつは太りにくい

3時のおやつが太りにくい理由は、「BMAL1(ビーマルワン)」という脂肪を溜める働きのタンパク質が少なくなる時間帯が3時頃だからです。

「BMAL1」の量が少ないので3時頃に食べるものは脂肪になりにくくエネルギーとして消費されます。

ただし、午後10時頃は体を休めるために「BMAL1」の量も増え、食べると太りやすくなる時間帯となります。

②体や脳を動かすエネルギーになる

おやつを食べることで糖質を摂ることができます。

糖質は摂取されるとすぐに体や脳を動かすエネルギー源になってくれる栄養素です。

3時頃は疲れも溜まって体が重くなることが多い時間帯なので、この時間におやつを食べることでハードな一日も乗り越えられます。

③リラックスできる

おやつを食べることにはリラックス効果もあり、気分転換やリフレッシュをすることができます。

ストレスをずっと抱えていると、集中力の低下や体調不良にも繋がり、健康にもよくありません。

疲れが出てくる3時頃におやつを食べてリフレッシュすることは、健康のためにもおすすめです。

3時のおやつは日本だけ?

芝生に寝っ転がっている少女5人

日本は「3時のおやつ」ですが、外国のおやつの時間は何と呼ばれ、何時に食べられるのでしょうか?

ここからはイギリス・フランス・イタリア・スペイン・ドイツの各国がおやつ時間を何と呼んでいるのか?、またおやつを食べる時間をそれぞれご紹介していきます。

各国のおやつ時間
呼び名 時間帯
イギリス tea time(ティータイム)
Morning tea(モーニングティー)
Afternoon tea(アフタヌーンティー)
午前10時/午後3時
フランス Le goûter (ル・グテ)
quatre-heures(キャトゥ・ルール)
午後4時
イタリア Spuntino(スプンティーノ)
Merenda(メレンダ)
午前11時
午後4時
スペイン Merienda(メリエンダ) 午後5時
ドイツ Kaffeezeit(カフェ―ツァイト) 午後3時

イギリスのおやつの時間

イギリスのおやつの時間は「tea time(ティータイム)」です。

日本と同じように午後3時頃に紅茶とビスケットやスコーンなどのお菓子を食べ、「Afternoon tea(アフタヌーンティー)」とも呼ばれています。

その他にも、午前10時頃の「Morning tea(モーニングティー)」という「tea time」もあります。

フランスのおやつの時間

フランスのおやつの時間は「Le goûter (ル・グテ)」「quatre-heures(キャトゥ・ルール)」と呼ばれています。

「quatre-heures」の元々の意味は「4時」で、その名の通り午後4時頃におやつを食べるのがフランスでは一般的です。

イタリアのおやつの時間

イタリアはお菓子の時間が2回あり、午前11時頃のおやつ時間が「Spuntino(スプンティーノ)」午後4時頃のおやつ時間が「Merenda(メレンダ)」です。

イタリアは朝ごはんを軽く済ませる人が多いので、間食を多くして一日を過ごすようです。

スペインのおやつの時間

スペインのおやつ時間の呼び方は「Merienda(メリエンダ)」です。

スペインは昼食を午後2時に食べて夕食を午後9時頃にとることが多いので、おやつを食べる時間は午後5時頃と日本に比べてかなり遅い時間になっています。

ドイツのおやつの時間

ドイツでは「Kaffeezeit(カフェ―ツァイト)」がおやつ時間です。

日本と同じように午後3時頃に食べるのが一般的で、大人はパンやケーキなどを食べますが、子供には健康のため果物や野菜スティックを食べさせます。

まとめ|おやつの由来は?

おやつの語源は江戸時代に使われていた時間の単位で、午後2~4時を意味する「八つ時」に間食をしていたことが由来です。

1962年から文明堂が流し続けているCMで「3時のおやつは文明堂」と歌っているため、日本人のほとんどが「おやつを食べるのは3時」と思うようになりました。

3時におやつを食べることは健康にもよく、医学・栄養学的にも証明されています。

外国のおやつ時間は午後3時に食べる国が多いですが、昼食・夕食が遅いスペインは午後5時頃に食べるのが一般的です。

おやつに食べられるお菓子にも語源・由来があるので、それを知ってるとおやつ時間もさらに楽しくなるかもしれませんね。

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