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夏は常温の冷やで、冬は50度前後に温めた熱燗で日本酒を楽しむ方は多いですよね。
居酒屋などで日本酒を注文する時は、一合単位で頼むのが一般的ですが、皆さんは日本酒の一合がどれくらいの量なのかご存じでしょうか。
その他にも、「一升瓶は一合の何本分になるの?」「日本酒に含まれるアルコール量はどのくらい?」「カロリーや糖質は多いの?少ないの?」など日本酒に関して、知ってるようで意外と知らないことも多いでしょう。
この記事では、日本酒に関して今さら聞けない気になる話や、人に言いたくなる豆知識などをご紹介します。
もくじ
居酒屋でも、日本酒は一合あるいは二合などと頼むように、日本酒の量を表す単位として「合」が使われるのは、皆さんもよくご存じだと思います。
しかし、一合といっても、いまいち量がわからないですよね。
ここでは日本酒一合の正確な量をはじめ、日本酒を表す単位についてをまとめます。
日本酒一合は約180mlで、ほぼコップ1杯と同じくらいの量だと覚えておくとわかりやすいです。
日本酒を入れる徳利1本は一合(180ml)とされているので、あらかじめ知っておくと居酒屋などで注文する時の目安になります。
ただしお店によって、八勺燗と呼ばれる150mlと少し量が少なめの徳利で提供していることがあるので、きっちり180mlの日本酒を飲みたい方は「正一合」と表示されているものを選ぶようにすると良いですよ。
徳利1本は1合ですが、お猪口1杯は「勺」(しゃく)という単位で表されます。
1勺は約18mlなのでお猪口1杯は18ml、つまり日本酒一合は1勺のお猪口10杯分ということになります。
ただし、居酒屋などでよく使われるお猪口は2勺(36ml)~2勺半(45ml)のものもあります。
「一合」と同じく、日本酒の量を表す単位として一升瓶の「一升」などもよく耳にしますよね。
合や升など、日本酒の単位は少しわかりづらいですが、これは中国を起源として古くから日本でも使われていた「尺貫法」に由来しています。
尺貫法で容積を表す単位は、「合」や「升」の他にも、「勺」「斗」「石」がありますが、ここでは、尺貫法で表す日本酒の量の単位について、わかりやすくご紹介します。
お猪口に入る量の日本酒を表す時に使う単位を「勺」といい、一勺は約18mlで、大さじ一杯より少し多めのイメージです。
お猪口の大きさにもいろいろありますが、日本酒を飲む時に使われるのは、二勺(36ml)~二勺半(45ml)が一般的です。
お猪口一杯では量が少なく感じてしまいますが、アルコール度数の高い日本酒を少しずつゆっくり飲むのには最適なサイズだと言えるのではないでしょうか。
日本酒にはかかせない徳利1つ分の量の単位を「合」といい、一合は約180mlで、よくお店で売られているワンカップの日本酒と同じサイズです。
他にも、料理をする時の1カップやお米の一合も同じ量になります。
居酒屋などで提供される一般的なサイズで、健康面を考えても、体に負担をかけずに飲める適量だとも言われています。
一升瓶でもお馴染みの単位を「升」といい、一升は約1,800mlで、一合徳利の約10本分にあたります。
2リットルのペットボトルより少し少なめの量というと、わかりやすいですよね。
お祝いの贈り物としてもよく使われるのが、この一升サイズです。
一般の家庭で見ることはほとんどない「一斗」の日本酒の量は約18リットルで、一升瓶の10本分、一合の徳利だと100本分にもあたります。
なかなかイメージしづらい大きさですが、一斗缶と呼ばれる、主に業務用の洗剤やペンキ、サラダ油などが入っている四角い銀色の容器だと言われたらピンとくる方もいるのではないでしょうか。
一斗サイズは、主に酒造会社がお店などへ卸す時に多く使われている単位になります。
「一石」という単位の容量は約180リットルで、一斗の10倍、一升瓶に換算すると約100本分の量になります。
家庭やお店で注文する時にも使うことのない単位ですが、酒造会社が生産量を表すときに使う単位です。
こちらもあまりに容量が大きすぎてイメージが湧かないと思いますが、標準的なお風呂場の浴槽に溜める水の量が約200Lなので、お風呂にためる水の量と考えると一石のイメージができるのではないでしょうか。
それにしても、すごい量ですね。
家族や気の合う友達と楽しくおしゃべりをしながら飲むお酒は、いつも以上に美味しく感じますよね。
しかし、楽しさのあまりついつい飲みすぎて気持ち悪くなってしまった経験はありませんか?
特に日本酒は、飲みすぎると「悪酔いする」「足にくる」とも言われていますよね。
このように、日本酒を飲んだ後に酔っぱらってしまうのは、日本酒に含まれているアルコール量に関係しています。
ここでは、日本酒に含まれるアルコール量についてや、日本酒の適量などについて紹介します。
純アルコール量とも呼ばれるアルコール量とは、お酒に含まれているアルコール量のことで、単位はgで表します。
お酒のアルコール度数が高ければ高いほどアルコール量も多く、アルコール度数が低ければアルコール量も少なくなります。
そして、お酒に含まれているアルコール量は、
で計算することができます。
例えば、アルコール度数15度の日本酒一合のアルコール量を計算すると、
となり、約22gです。
アルコール度数5%のビール(350ml)の場合は、
となり、日本酒一合とビール1缶では、日本酒の方がアルコール量が多いことが分かります。
毎日の晩酌で日本酒を飲んでいる、という方もいらっしゃるように、食事をしながらゆっくりお酒を飲むと、一日の疲れも癒されリラックスできますよね。
しかし、「毎日は飲みすぎかもしれない」「一日の適量はどのくらいなんだろう」などと気になる人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省によると、一日の適度な飲酒量として「一日平均で純アルコール量20g」とされています。
女性の場合は、男性に比べてアルコールの分解速度が遅く、長時間影響を受けてしまう可能性がありますので、10g前後を目安にするといいでしょう。
この純アルコール20gは、ちょうどアルコール度数15度の日本酒の一合に相当しますので、男性であれば一合、女性であれば半合ほどが一日の日本酒の適量の目安となります。
肥満や高血圧、糖尿病を始めとする生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、男性は一日のアルコール量40g、女性は一日20gとされていますので、飲みすぎには気をつけ、この範囲内に抑えるようにしましょう。
日本酒を飲むと太りやすい、なんて噂を耳にしたことはありませんか?
もともと日本酒はお米からつくられており、カロリーや糖質が高いイメージがありますが、実際はどうなのか気になりますよね。
そこでここからは、日本酒一合のカロリーや糖質がどのくらいあるのか、他のお酒と比べてどのくらい違うのか等を紹介します。
日本酒の度数や銘柄によって少しの違いはありますが、日本酒一合のカロリーは、約180kcalとされています。
ちなみに、お茶碗一杯のご飯(150g)が約234kcalになりますので、それに比べると日本酒一合の方がややカロリーは低めにはなりますが、主食とほぼ同等程度のカロリーがあると言っていいでしょう。
しかし糖質を比べてみると、日本酒一合が約6.5g(純米酒の場合)に対し、お茶碗一杯のご飯(150g)は53.4gとなっており、日本酒の糖質はお茶碗一杯のご飯の糖質の約1/8とかなり低いことがわかります。
日本酒はカロリーの割には、糖質はそれほど高くはないと言えます。
お米から作られている日本酒は他のお酒と比べて太りやすい、とよく言われていますが、本当はどうなのかも気になるところですよね。
そこで、日本酒と他のお酒のカロリーや糖質を比較してみました。
お酒(100ml) | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
---|---|---|
日本酒 | 107 | 4.9 |
ビール | 39 | 3.1 |
焼酎 | 193 | 0 |
ウイスキー | 222 | 0 |
白ワイン | 75 | 2 |
レモンサワー | 51 | 2.8 |
こうして比べてみると、カロリーが最も高いのがウィスキー、逆に最もカロリーが低いのがビールということになります。
しかし、飲む量が増えるとカロリーが高くなることを踏まえると、カロリーの高低差も変わってきます。
例えばビールは、ビールはアルコール度数も低めで飲みやすく、おつまみを食べながら2杯、3杯と一度に飲む量が多くなりがちですよね。
一方ウイスキーでは、アルコール度数が高いのでビールのように一度にたくさん飲むことはできません。
またウイスキーは、水や炭酸水で割って飲むことも多いので、お酒の量が減るためカロリーが抑えられている場合もあります。
このように考えると、どのお酒でもカロリーに大差はなく、太る、太らないは、お酒の量や一緒に食べるもの等で変わってくると言えます。
ただし、日本酒やビールは、他のお酒と比べると糖質量はかなり多くなっていますので、健康面やダイエット等で糖質制限をされている方は、なるべく避けた方が良いでしょう。
「日本酒一合がどのくらいの量なのか」「一升瓶って一合の何本分?」など、日本酒の量がいまいちピンとこなかった方も、一合の量は180mlでコップ一杯とほぼ同量ということを覚えておくと、イメージしやすくなります。
また、日本酒は、カロリーや糖質が高いので太りやすいと思われがちですが、カロリーに関しては、飲んだ量や一緒に食べたものなどで変わってくるので、一概に日本酒は太りやすいとは言えません。しかし、日本酒に糖質は多く含まれているので、糖質制限中の方は注意が必要です。
いずれにしろ、日本酒の一日の適量は徳利一合程度とされているため、生活習慣病の予防の為にもなるべくその範囲内に抑えながら、上手に日本酒を楽しみましょう。
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